2023年12月21日木曜日

「ちょっと待て!敬老健康パス ?!」

朝の街頭宣伝で市政報告を行う吉岡市議(=12月19日、清田区)
 

 年末を前に、高齢者に冷たい風が吹いています。

今までは申し込むチャージ額によって、1万円なら個人の負担金は千円、上限の7万円では1万7千円と決まっていましたが、札幌市が11月に公表した「敬老健康パス制度」素案は、年間上限が7万円から2万円に引き下げられました。

おまけに制度を使うためには「健康ポイント」を貯めなければなりません。

札幌市は「自己負担はありません」と宣伝していますが、アプリのダウンロード、スマホ教室への参加、通院に往復を歩行する、歩いて買い物に行く、介護予防活動に参加するなどでポイントを貯めて、例えば2万点を超えて初めて2万円分交通費として使うことができます。

札幌市はこれを「多くの市民が楽しみながら健康になれる制度へ」と言いますが、健康ポイントを獲得しなければ、使える金額は0円、上限が2万円に下がるわけで、楽しむどころかストレスが増えそうです。

市民からは、「7万円から2万円に引き下げるな」「乗車証と健康ポイントをセットにするな」の声が上がっています。

札幌では白石区を皮切りに、「敬老健康パス」の意見交換会が始まります。コールセンターに意見を言えます。札幌市に声を届けて、高齢者いじめをやめさせましょう。

(12月19日 記)

 

 ※「健康敬老パス」の素案と、意見募集、意見交換会の日程は、札幌市のホームページで見ることができます。

👉 健康寿命延伸に向けた新たな高齢者施策について

①清田区での意見交換会は、1月16日(火)清田区民センター

【パネル展示】14時00分~15時30分 (清田区民センター1階ロビー)

【説明会】16時00分~17時00分 (清田区民センター1階区民ホール)

意見募集は電話とネットで2月29日(木)まで。

 

2023年12月14日木曜日

「金まみれの政治」

 娘の看病のため、台湾に来て4週間になりますが、昨日の最高気温は31度、最低でも23度あり奇妙な感覚です。夜は小学1年の孫に本の読み聞かせをしています。最近は3冊セットの児童文学「エルマーの冒険」を読んでいます。とても長いのですが、私にとっても声出しの練習にもなり、一石二鳥です。

娘の病状は順調に推移し、私は予定通り13日に札幌に変える予定。

日本では今、政治資金パーティ券裏金問題で、自民党に対して国民の怒りが沸き起こっています。しかし、岸田首相はじめ閣僚もまともに説明責任を感じていないところに国民感情との大きな隔たりがあります。

政治資金パーティーの還流金1000万円超を政治資金報告書に記載していないとして疑惑がもたれている松野官房長官は、いっさい説明しようとせず、12日に不信任決議案が提出されましたが、衆議院本会議で自民、公明の反対によって否決されました。

官房長官といえば政権の中枢中の中枢であり、スポークスマンでもあります。こんな無責任なことが許されていいはずがありません。

派閥の政治資金パーティー問題は、議員個人でも、一部の派閥の問題でもなく、金まみれに反省もない自民党政権をこのまま続けることは、日本の政治の恥ではないでしょうか。

(12月12日記 家族の看病のため台湾にて)


 

2023年12月7日木曜日

「冬季五輪候補地発表を受けて」

12月1日朝、北海道新聞のニュースレターを読んで驚きました。11月30日にIOCが冬季五輪開催候補地を発表。30年、34年に加え、38年についても、「スイスを優先」と明らかにしました。秋元市長は「今後についてはゼロベースで考えざるを得ない」と撤退を表明。

市民の意識は、コロナ禍で行動の自由が制限され、命や健康を守ることが最優先課題となり、冬は大雪への除雪が追いつかない。市民生活は成り立たず、五輪などやっている場合ではない。税金は市民の暮らしを支えるために使うべきだとの意見が多数です。

そこに東京五輪の汚職問題が重なり、反対意見が多数になっても、市民の声に正面から向き合わなかった札幌市の姿勢こそが、問われなければならないと思います。

ラグビー日本代表で神戸親和大学教授の平尾剛さんは「スポーツは社会と密接に関わり合いながら行われるべき。しかし、札幌市の招致活動では、そうした様子は見られなかった。なりふりかまわず開催しようとする意図の裏には、莫大な利権が存在する」と語っています。

秋元市長は、すべてを白紙に戻すとともに、16年から積み立てた52億円に上るオリ・パラ基金を一般財源に戻し、市民の暮らしに使うべきではないでしょうか。

(12月4日記 家族の看病のため台湾にて)

2023年11月30日木曜日

「読者の皆様へ」

 札幌は雪化粧におおわれているとのことですが、清田区新聞がみなさんのもとに届く頃には溶けているのでしょうか。

ご無沙汰しております。みなさん、お元気ですか?

先週は「お元気ですか」を休ませていただきましたが、実は家族が急病になり、17日から札幌を離れています。病とのたたかいはまだまだ続きますが、おかげさまで良い方向に向かっているので、12月中旬には札幌に戻る予定です。

11月29日から始まる第4回定例市議会は、共産党市議団の配慮もあって休むことになり、大変申し訳ありません。代表質問の予定でしたが、次の機会に譲ることにしました。

札幌市が敬老カードの上限を7万円から2万円に引き下げるニュースをネットで見て、怒りが湧きました。自己負担なしとはいえ、利用上限の大幅カットは、利用者への裏切りではないでしょうか。

パレスチナのガザ地区への攻撃は、僅か6日間の停戦とのことです。無差別に攻撃し、子どもや女性を含む多くの市民が犠牲になっています。あきらめず、永久停戦まで声を上げ続けましょう。

私はいたって元気です。気がかりなことが色々ありますが、札幌に戻ったら、また頑張りますのでよろしくお願いします。寒暖の差が激しい季節ですので、皆さん体調に気をつけてお過ごしください。

(11月26日 台湾にて)

 

2023年11月17日金曜日

「平岡地区町連創立30周年」

 今日、平岡地区町内会連合会の創立30周年記念式典・祝賀会に参加しました。

 式典では連町会長、区長などのあいさつとともに、小学生の見守りをされているスクールガードの方たちへの感謝状の贈呈もありました。

 に関わって様々な方々が、子どもや高齢者の見守りや、防災・防犯の安心安全で、豊かな地域づくりのために地道に活動を続けてこられたことを身に染みて感じることができました。

 連町は30年前に17町内会4558世帯で設立され、今年4月には26町内会7157世帯が住んでいるとのことでした。

 祝賀会では、子ども会育成会の方、中学校や小学校の校長先生、そして赤旗読者や支持者、子どものPTAで同じころに活動していた方、パチンコ店の出店に対し地域で反対の声をあげたことを話す方などから、貴重なお話を聴くことができました。

 ある実行委員の方は、「祝賀会をするのは準備も大変だし、するかどうかをみんなで話しあってやることにしました。やって良かった」と安堵の表情で話されていました。

 繋がる手立ては様々あるけれど、直接会って顔を見てのかけがえのない交流のひと時を準備されたみなさんに感謝しつつ会場を後にしました。

(11月12日 記) 


2023年11月9日木曜日

「除雪機械の一人乗り化」

 11月6日、除雪の問題で建設委員会が開かれ、「除雪機械の一人乗り化」について質問しました。

 

建設委員会で質問する吉岡市議(=11月6日、札幌市議会)

除雪グレーダや、ロータリー除雪車などの除雪機械は、以前は2人乗りでしたが、将来の従事者不足に対応できるように、「一人乗りの機械が導入」されています。

二人乗りの場合は、助手が車の周りの安全性のための作業を担って、オペレーターは除雪作業と運転に集中できるのですが、安全装置があるとはいえ、一人乗りの場合のオペレーターの神経の使い方、求められる技術は全く違うといいます。

札幌市は今年から毎年43台の一人乗り機械を導入し、冬道プランの最終年には390台にする予定です。

市としては、「一人乗り化」については、1年かけてステップ1からステップ3まで、段階ごとに確認しながら進める仕組みをつくり、実技講習会なども実施し、従事者や事業者の声も聞きながら進めています。

しかし、機械の一人化は進んでもオペレーターの一人乗り化が同じように進むわけではありません。

オペレーターに過重な負担がかかる、一人乗り化を拙速に進めないことを求めました。

明日からは、予算要望と第4回定例会の準備も始まります。

(11月6日 記) 

 

札幌市議団ニュースNo.348(2023年11月20日)

 

 

2023年11月3日金曜日

清田区民文化祭

 22日、5年ぶりに開催された清田区民文化祭に、紙智子参議院議員と参加し来賓として紹介されました。区民センターホールのステージ発表では、午前の部2時間半通して参加し、フラダンス、詩吟、オカリナ演奏、コーラス、木管アンサンブルの演奏、民謡、そして午前の部の最後は、手話サークルの皆さんと、音楽に合わせて会場が一つになって歌いながら手話を体験させてもらいました。
 

(左から)紙智子参議院議員、吉岡ひろ子札幌市議(=10月22日、清田区民センター)




 



紙さんとも話しましたが、議会中で、議会一色の生活のなかでしたが、一緒に歌ったり、一生懸命手話をしたりしているうちに、心身がほぐれたようです。改めて、文化・芸術って大事だなぁと実感しました。

二階の集会室では絵画や生け花、手作り品の力作が所せましと並んでいました。私が一番魅かれたのが、ごついけれど、ブドウのつるで作ったお財布です。








何人かの方から、「吉岡さんですね。がんばってね」と声を掛けられ激励もされました。

市議会は明日で閉会しますが、市議会全体は開かれていませんが、閉会中審査として6日に建設委員会があるので、私はその準備に追われています。

今年も樹芸センターの紅葉は写真だけですが、街路樹の紅葉に癒されています。

(10月30日 記)


災害に強いまちづくりを 暗渠河川の調査について質問

2023年10月24日、吉岡市議は、第二部決算特別委員会で、暗渠河川の調査について質問しました。

決算特別委員会で質問する吉岡市議(=10月24日、札幌市議会)

 

   以下、質問を文字起こしで紹介します。

【吉岡 委員】

 私からは暗渠河川の調査について質問をさせていただきます。

 札幌には石狩川水系、新川水系、星置川水系の3つの水系からなる592本の河川が流れ、その総延長は1192㎞といわれます。

河川は本来、水面があって目に見える開水路が原則ですが、市街化区域の拡大や地下鉄建設、道路整備などに伴い、1960年代から、地下3mから15mに管渠を埋設した水路、いわゆる暗渠河川が整備されており、長さは96㎞に及ぶと聞いています。

本市で観測史上を初めて震度6弱が観測された胆振東部地震では、清田区をはじめ、豊平区、東区、北区などで液状化などによる地盤の流動、陥没に見舞われました。地震の被害の大きかった清田区里塚や、美しが丘などの調査を行った結果、三里東排水の里塚霊園と、吉田川第1排水の吉田川公園の2カ所で暗渠管の変形が確認されました。

里塚霊園では、暗渠管の上部に亀裂がありましたが、漏水はなく補修で済み、吉田川公園では、暗渠管に10mに渡る、潰れと漏水が確認され、2019年に新設工事が行われたと聞いています。

本市では、これまで暗渠河川の本格調査は行っておりませんでしたが、胆振東部地震を契機に、2019年度から5年を費やして暗渠河川の調査を行い、今年が最終年度となっています。
調査は暗渠河川の全延長約96㎞のうち、緊急輸送道路の下を対象としているとお聞きしています。

そこで質問ですが、これまでの調査の進捗状況と、調査内容、結果について伺います。 併せて、埋設してから50年、60年と長期間経過していることによる影響は見られなかったのか、伺います。  

【高桑 河川担当部長】

 河川担当部長の高桑でございます。 暗渠河川の調査の進捗状況と、調査内容や結果についてお答えをいたします。 本市では 胆振東部地震を契機とし、市内にある暗渠河川 167河川、約96kmについて調査を本格的に進めることとしました。

 調査の内容といたしましては、人が歩行可能な暗渠では、調査員による目視確認を行い、人が入れない暗渠では、カメラにより状態確認を行うものでございます。調査には相当の期間を要することから、重要度の高い、緊急輸送道路を優先することとし、まずは令和元年度より縦断的に埋設された13河川、 約16kmについて調査を開始したところであります。

 進捗状況といたしましては、令和4年度までに9河川、約13kmの調査を実施しており、残りの河川についても委員ご指摘の通り、今年度中に調査を完了する見込みでございます。

これまでの調査結果では、設置から約50年が経過した2河川、約3kmを含め、老朽化による損傷は確認されておりません。このことから現時点で、委員ご指摘の長期間経過していることによる影響については、見られてございません。

なお、外部からの衝撃が要因として判断される、軽微な損傷が1箇所確認されましたが、これにつきましては補修を既に完了しております。 以上でございます。

 【吉岡 委員】

 2019年度からの緊急輸送道路下の暗渠河川の調査をすることによって、現在のところ1箇所で問題が確認されたということです。 緊急輸送道路は、災害直後から避難救助や物資を供給するとともに、 緊急車両の通行を確保すべき重要な路線です。万が一、管の破損があれば、道路陥没などの重大な事故につながります。5年間で調査するのは約16㎞ですから、本市の暗渠河川総延長の96㎞から見ると一部にすぎません。大部分は未着手となっています。そこで質問ですが、暗渠河川の調査における今後の取り組みについて伺います。
 

【高桑 河川担当部長】

暗渠河川の調査における今後の取り組みについてですが、緊急輸送道路に縦断的に埋設された河川の調査が、令和5年度で完了する見込みであることから、令和6年度以降は緊急輸送道路を横断する46河川、約26kmについて優先的に調査を進めてまいりたいと考えております。 以上でございます。

【吉岡 委員】 

 緊急輸送道路を横断する暗渠河川を優先して引き続き調査を行うよう検討するとの、ご答弁でした。暗渠河川は目に見えませんので、調査をしなければ正確な状況を把握することができません。引き続き調査していただいて、災害に強いまちづくりを進めることを求めて、質問を終わります。


質問の音声はこちらからお聞きになれます




小規模企業者・フリーランスへの支援を

 10月16日、吉岡市議は、第二部決算特別委員会で小規模企業者への支援について質問しました。

 

第二部決算特別委員会で質問する吉岡市議(=10月16日、札幌市議会)

 

以下、質問を文字起こしで紹介します。

【吉岡 委員】

私からは小規模企業者への支援について質問します。コロナ禍で落ち込んだ経済が、完全に回復していないこと、物価高騰の収束はメドが立たないこと、さらに人手不足状況となっていることで、中小企業者、とりわけフリーランスはじめ、小規模企業者を取り巻く経営環境は、いっそう厳しさを増大させています。それらに加えて本年10月からインボイス制度がはじまりました。

インボイス導入に関わって免税事業者が一方的に料金の値上げが通告されるなどの不利益が生じないように、仕組みを作ることが必要であるにも関わらず、見切り発進したため、導入後の影響や、混乱の広がりは今後本格化することが予想されます。

札幌市中小企業振興条例では、第4条において市は中小企業振興施策を合法的に策定し、および実施しなければならない。この場合において市は、中小企業者等の実態を把握するとともに、中小企業者等の意見を適切に反映するよう努めなければならないと定めています。

そこで質問ですが、市としてどのように中小企業者の実態を把握し、意見を反映されているのか伺います。

 

【酒井 産業振興部長】

 産業振興部長の酒井でございます。中小企業者の実態把握と意見の反映についてお答えいたします。札幌市では中小企業者等で構成される、札幌市中小企業振興審議会での意見をふまえ、中小企業者の施策の総合的施策として、札幌市産業ビジョンを策定しており、本ビジョンに沿った施策を展開しているところでございます。

加えて、小規模企業者を含めた市内企業2,000社を対象に、年2回アンケート調査を実施するほか、業界団体や経済団体などからも、直接意見をうかがうことで、経営課題の実態を把握しながら、中小企業者の振興に取り組んでいるところでございます。以上でございます。


【吉岡 委員】

 社会、経済情勢によって経営への影響を受けやすいのが中小企業者、とくに小規模企業者です。

今やフリーランスをはじめとした小規模企業者は、札幌の地域経済を支える重要な存在ですが、総務省の令和4年 就業構造基本調査では、フリーランスが札幌市内に約3万5千人いるとの結果が出ており、インボイス制度によってひときわ大きな影響を受けることが懸念されます。

そこで質問ですが、地域経済を支える中小企業者、とりわけ小規模企業者の事業継続の支援に、どのように取り組んでいるのか伺います

【酒井 産業振興部長】

小規模企業者の事業継続の支援についてお答えをいたします。 市内企業の9割以上を占める中小・小規模企業の発展は、雇用の創出や税収面において重要な役割を果たすなど、札幌経済を支えるているものと認識してございます。

一方で、大企業に比べて経営支援に限られていることから、中小企業者の事業継続を支えていくため、経営相談や資金繰り、人材確保等の支援を行っているところであり、引き続き経営基盤の強化に推進してまいりたいと考えております。以上でございます。

【吉岡 委員】

基本調査で、フリーランスではたらく方の数が調査された背景には、ここ数年来、フリーランスという働き方が経済の重要な部分を担いながら、コロナ禍では支援の仕組みがないことが社会問題化され、地方自治体の間でも広く認識されたからだと思います。

答弁では小規模企業者を支えることが大事であり、経営基盤を支えるための相談業務など充実させるとのことでした。

コロナ禍による影響と、長引く物価高騰、さらにはインボイス制度導入で困難な状況に追い詰められているフリーランスをはじめとした小規模企業者をしっかり支えていただくよう求めて、質問を終わります。

 

日本共産党札幌市議団ニューNo.339


 

大雨で歩道が再陥没、再発防止の強化を

 2023年10月5日、吉岡市議は、第二部決算特別委員会で、9月の大雨で歩道が陥没した、里塚緑ヶ丘大曲通の被害の原因と対応、応急復旧後の対策について質問しました。

第二部決算特別委員会で質問する吉岡市議(=10月5日、札幌市議会)

 

以下、質問を文字起こしで紹介します。

 【吉岡 委員】

 私からは、9月の大雨による、清田区里塚緑ヶ丘大曲通りの歩道陥没に関わって、2点質問させていただきます。

 地球温暖化の影響で、6月から7月にかけて、各地で豪雨災害や、線状降水帯による被害が多発しました。本市においても、9月5日と12日の大雨によって、手稲区や東区、白石区や清田区 など、各地区が道路の冠水などに見舞われました。

 9月5日 清田区平岡公園では、1時間あたりの降水量 39.5mm の激しい雨が降りました。平岡公園東と、里塚緑ヶ丘の間に位置する大曲通りは、5日の大雨で里塚側の歩道が陥没し、土木センターがすぐに対応したものの、12日の雨によって同じ場所が再度陥没しました。

 陥没の規模は幅3m、長さ9m、深さ2mにおよび、幸い事故に遭われた人はいませんでしたが、その規模の大きさに衝撃を受けました。そこで質問ですが、被害の原因と対応、応急復旧後の対策についてお聞きいたします。

【 竹本 維持担当部長】

 維持担当部長の竹本でございます。大曲通の歩道の陥没の原因と対応、及び今後についてお答えいたします。

 今回の歩道陥没が発生した箇所付近では、委員のお話もありましたが、1時間あたり最大39.5mm の非常に激しい雨が観測され、なおかつ道路勾配が一番低い場所であったこともあり、雨水が集中したため車道が冠水し、さらには歩道から法面へ越流した状況であります。

 そのことにより路肩及び法面が侵食され、法面崩壊を起こしたことから歩道が陥没いたしました。そのため速やかに歩道の通行止めの解除に向け、砕石や遮水シートなどで歩道と法面の応急復旧をしたところであり、その後の雨でも、現在異常は見受けられておりません。

今後は、現地を経過観察するとともに、法面の安定性などについても、速やかに調査を実施し、年度内をめどに対策を検討してまいりたいと考えております。以上でございます。

  【吉岡 委員】

続いて質問いたします。道路敷地内で、この度、この大曲通で起こったような陥没や、法面の崩壊を起こす恐れのある箇所はどのように確認しているのか伺います。

【竹本 維持担当部長】

 大曲通と同様に、崩壊の恐れがある箇所の確認についてお答えいたします。 市内同様の箇所につきましては、豪雨等による道路への災害を未然に防止するために、道路防災カルテを作成しており、毎年約300か所の法面や擁壁について点検し、崩壊等の恐れがないか確認しているところであります。

 この道路防災カルテの点検の結果により、対策が必要と判断した箇所につきましては、さらに詳細な調査や対策を検討し、順次対策工事を行っております。 今後も安全・安心な市民生活を守るため、引き続き、これらの取り組みを着実に実施し、道路防災対策を進めてまいります。以上でございます。

【吉岡 委員】

 道路防災カルテにある、市内300カ所を毎年確認しているとのことですが、この度発生したのは、防災カルテに載っていない場所となっています。 5日の陥没後、すぐに修復したものの、1週間後の雨で大きく陥没しました。陥没は歩道で起こっていますので、人を巻き込む事故だった危険があります。冬の前に追加工事の必要性を判断するということですが、すみやかな調査を求めます。異常気象による線状降水帯や、豪雨などが多発していますから、防災カルテや点検か所の見直しをするなど、早急に対策を取っていただきたいと申し上げて、質問を終わります。

 

日本共産党札幌市議団ニュースNo.334


 

質問の音声はこちらからお聞きになれます

 

2023年11月2日木曜日

市営住宅戸数 減らすべきではない


建設委員会で質問する吉岡市議(=10月2日、札幌市議会)

 

 10月2日の建設委員会で、借上市営住宅である北区「フレンズ百合ケ原」30戸の用途廃止を行う条例案が提出されたことを受け、吉岡市議が質問に立ちました。

吉岡市議は、最初に「借り上げ市営住宅がつくられた背景について」端的に質問。

市の担当者は、「直接建設する方式にくらべ、土地の取得費、建設費などの多額の初期投資を必要としない。公営住宅の供給が比較的少ない既成市街地になどにおいて、民間住宅を借り上げることにより、公営住宅ストックの地域的偏在の改善を図ることができる」と答弁しました。

この答弁に対して、吉岡市議は、「2019年以降、毎年、用途廃止を行い、総数1178戸あった借り上げ市営住宅は、今回の廃止で691戸になり、2030年には全てが廃止されます。」「この20年間で応募倍率は減らず、依然高いまま。多くの人が市営住宅に入れないで困っているのですから、契約満了の20年になったからと、廃止すべきではない」と指摘しました。

市の担当者は、「今後も市営住宅の空き住宅修繕に取り組みまして、希望する市民が入居できるよう、募集戸数の確保に努めてまいります」と個数を増やすとは答弁しませんでした。

最後に吉岡市議は、「借り上げ市営住宅の減少は、管理戸数そのものの減少と、エレベーター付き市営住宅の減少になる。契約満了による借り上げ市営住宅の用途廃止は中止し、市営住宅に入りたい市民のニーズに応えられるよう、市営住宅の増設こそ必要」と強調しました。

 



2023年10月20日金曜日

冬季オリパラ

 朝夕がすっかり冷え込んでストーブが恋しい季節がきました。第3回定例会もあと2週間です。全力で頑張ります。

私はなかなか参加できていませんが、冬季オリパラ招致の是非を問う「直接署名運動」が盛り上がりを見せてきたところですが、先週「冬季オリパラ2大会 同時決定が焦点」のニュースが飛び込んできました。

秋元市長は14日、開催地が内定する見通しの11月末からのIOC理事会までに市民などの民意を確認することは「現実的に難しい」と述べ、同時決定なら、34年大会招致が絶望的な状況になるとの認識を明らかにしました。

しかし、それでもまだオリパラへの未練は捨てがたく、「34年以降の大会の開催可能性を探っていく立場に変わりはない」と表明し、招致活動を続ける考えを示しました。秋元市長は市長である限り、永遠にオリパラに向って走り続けるのでしょうか。

問題は、招致活動で走るためには札幌市の多額の税金が使われることです。34年以降もまだ招致活動をしたいなら、住民投票をやって市民の意見を真面目に聞かなきゃなりません。

明日、決算特別委員会二部に秋元市長が出席します。市長は何を語るのか、視線の先に市民の暮らしや姿はあるのか ー 注視したい。

(10月17日 記)

2023年10月12日木曜日

厚別川右岸通の速度制限が実現

 5日夕方、膝をちょっとひねったタイミングに「グキッ」ときました。定例会の真っ最中だというのに、膝を痛めてしまったのです。

元気まつりに参加された方はご存じですが、しばらくは治療をしながら気をつけて生活します。みなさんご安心くださいね。

清田区日本共産党 元気まつりであいさつをする吉岡市議(=10月7日、清田区)

そんなわけで、参加してくださったみなさん、ありがとうございました。そして準備されたみなさん、お疲れさまでした。ステージ発表してくれたみなさん、久しぶりに会った方々、北区からわざわざ足を運んでくれた方とも、議会の質問準備のため、ゆっくり話すゆとりもなくゴメンナサイ。次の機会を楽しみにしています。

元気まつりでは、「厚別川右岸通に制限速度を設定」する嬉しい報告ができました。わが家のご近所の方からの要望で、「車がビュンビュン、スピードを出してこわい。通学の子どもたちも利用しているので心配。町内会も要望しているけれど、吉岡さんの方でも取り上げてほしい」と相談がありました。

2年前に道警に要望、30㌔制限の要望でしたが40㌔ との連絡があり、一歩前進を喜びたいと思います。

(10月10日 記) 

 






 

2023年10月5日木曜日

町内会のおまつり

 9月30日に町内会のおまつりがありました。太鼓の演奏や、子どもや大人、様々なダンスによるパフォーマンスで、北野台小学校のサブグラウンドは5年ぶりのおまつりで大にぎわい。

子どもたちと、たくさんの子育て中のパパママが楽しそうに参加していたのが印象的です。なつかしい人にも会えました。ポテトを買うためにキッチンカーに向かって歩いていると、「あ、吉岡のおかあさん?」と息子のクラスメートから声をかけられたり…。ポテ卜とかき氷のキッチンカーは一番人気で、一時間近くも並びました。

元気な子、礼儀正しい子、優しい子、色んな子どもたちに触れあってパワーをもらった気がします。

まつりで最も盛り上がったのが、子どもと大人それぞれに分けたじやんけんゲームです。会長さんが「景品すごいからね!」と太鼓判をおしていただけあって、大人の部は新米が5キロ、3キロなど、参加した人は全員景品が当たりました。かくいう私も新米3キロをゲットしました。

東北野友の会(老人クラブ)の方からは、歩行者専用手押し信号しかない清田区役所前の信号機の改善の要求も出されました。

まつりの後は、2日、5日の質問作りで事務所に向かいました。 

 (10月3日 記)

2023年9月28日木曜日

ストップ!インボイス

 先週、「ストップ!インボイス」の運動をしている、フリーランスで働くアニメーターの若い方々が、市議会に見えました。

いただいたアンケートの資料には、「この業界は不遇時代が長く続いても、突然花開くことがあります。その不遇の時代を乗り越えるだけの体力を奪わないでほしいです」(40代商業漫画 年収1000万円以下)、「免税事業者からお金を搾り取る政策は漫画業界だけでなく、多くの事業者を衰退させる愚策でしかありません」(20代 商業漫画家 年収300万円台)などと書かれ、アニメ、声優、漫画、演劇業界、どの業界もインボイスの導入で、2から3割が、廃業を検討しているといいます。インボイスは若者の夢を奪い、文化の衰退をも招きます。

今まで、年収1000万円以下の個人事業者は、消費税を免税されていましたが、インボイス制度の導入で、登録するか選ばなければならず、登録すれば消費税を払う、登録しなければ取引先から外されるという、どちらもいばらの道です。

札幌市にはマンガやアニメの専門学校もあり、仕事についている方も多い街です。実態調査をして市民の雇用や暮らしに寄り添うべきです。

10月1日からのインボイス導入強行はストップしかない!

(9月26日 記)

 

2023年9月21日木曜日

「実現!子ども医療費無料化18歳」

 子どもが病気になったとき、どの子もちゃんと病院にかかれる札幌市になってほしい。これは誰もが願う譲れない願いです。

我が家の45歳の第一子が誕生したころは、子ども医療費無料化は0歳児まででした。新婦人の先輩たちから、「子どもをおぶって市議会の傍聴に行き、布おむつからおしっこが漏れて取り替えたりしたハプニングもあったけど頑張ったよ」、という話を聴いてきました。

正確にいうと、当時は「乳幼児医療費無料化」と言っていましたが、新婦人の会は、半世紀一貫して、子どもの幸せを願って全国で、そして札幌市で、子どもの医療費無料化を求めてきました。 そして、その運動を議会で取り上げ頑張ってきたのが共産党です。

今年4月の市議選でも、区民の皆さんに訴え抜きました。

秋元市長は、この度策定した「第二次札幌市まちづくり戦略ビジョン・アクションプラン」の中で、子ども医療費無料化の18歳まで(中3は来年度、高3は再来年度から)と、小・中・高校の普通教室のクーラー設置をとうとう打ち上げました。

詳細はまたの機会にしますが、半世紀にわたる子ども医療費の運動を思うと感無量です。

(9月19日 記)

 

2023年9月14日木曜日

胆振東部地震から5年

 9月6日に、胆振東部地震から5年目の宣伝を里塚の旧道沿いで行いました。里塚中央町内会館からは老人クラブでしょうか、にぎやかな声が聞こえてきます。

胆振東部地震から5年目のメモリアル宣伝で訴える吉岡市議(=9月5日、清田区里塚)

今年は5日に集中豪雨があり、アシリベツ川の河川敷には川水があふれ出し、里塚の一部で土砂崩れが起き、今日また、5日に崩れた里塚緑が丘で陥没がありました。冠水した市道に並行して、約3m×9m、深さ2mの穴が歩道にできましたが、住宅地でなかったことがせめてもの救いです。夜、現地に行くと、雨の中数人の人影と工事車両が数台駐車し、灯りがこうこうと照らされ、歩道は通行止めになっていました。

胆振東部地震後に、再度調査をして市内で確認された大規模盛土造成地183か所は、数か所ずつ調査をして、問題があれば対策工事をするようになっています。

また、液状化した清田・美しが丘地域などは、地下水位を3m以下に下げて、液状化にならない対策工事がほぼ終了しています。

地震に加え、気候変動のもとで、夏の酷暑や豪雨、冬は大雪など、私たちにとって災害はより身近なものになっています。災害に強いまちづくりと、困ったときに助け合える社会を。被災者生活支援制度は300万円から500万円に。

(9月12日 記) 

アシリベツ川河川敷(9月6日撮影)



 

2023年9月7日木曜日

視察を生かす議会に

 8月30日から3日間、建設委員会の視察でした。

松山市では愛媛県建設局による座学でした。普通はコンサルタント会社に委託する土木関係の点検を、職員が直営で行っているというお話で、自治体の直営による業務が少なくなっている昨今とても貴重な取り組みだと思いました。

愛媛県庁本館(=8月30日、愛媛県松山市)

 2か所目は同じ愛媛県今治市の浄水場を視察、最後は今春完成した広島市「イベント広場(ひろしまゲートパーク)」でした。

「原爆ドーム」から道路を挟んで向かいに位置し、広島カープの本拠地だった野球場跡地を活用した広い都市公園。Park-PFI制度と指定管理者制度の併用で民間が設計・管理・運営を行います。

大きなイベントの回数が多く、都市公園としては誰でも利用できるオープンスペースが制約されるのは個人的には残念に思いましたが、ホームベースを再現したり、野球愛に応える工夫が印象的でした。

一部に被爆敷石を使用したピースプロムナードは市民の評判も良く、直線の道が伸びた先には原爆ドームがたたずんでいます。

足を運んで直に見たもの聞いたものを、これからの議会活動にしっかり生かしていかなければと思っています。

(9月5日 記) 

 

高橋浄水場(愛称バリウォーター)(=8月31日、愛媛県今治市)

 

高橋浄水場の天日乾燥床(=8月31日、愛媛県今治市)

 

 

2023年8月31日木曜日

「日本のうたごえ祭典」

 日本のうたごえ祭典が札幌で開催され初めて参加しました。もちろん鑑賞する方で。

全国女性合同合唱に参加した、新婦人コーラス小組「コモド」のみなさん始め、スタッフとして関わったみなさん大変お疲れさまでした。

私が参加できたのは、札幌文化芸術劇場ヒタルで行われた26日の「特別音楽会 平和に向って」だけでしたが、十分満たされた2時間でした。

 


最も心を揺さぶられたのが、「ある若い兵士の一生」でした。合唱と兵士役の男性のソロとセリフ、ちょっとした一人芝居のようでした。…大学に行きたかったけれど経済的な理由で、自衛隊に入隊…4か月前にプロポーズ、2か月前に両親に紹介…そして海外派兵…数日前に日本を出て、砂漠の戦地で銃弾を浴び命を奪われる。その瞬間が、今の情勢のもとで、あまりにも現実味を帯びていました。

どの演目も素晴らしかったのですが、嬉しい続きがありました。夜、地下鉄であった女性がひょんなことから、うたごえ祭典の日韓音楽交流25周年記念合唱に参加されていた方だと分かり、お互いプログラムを出し合って喜びあいました。素敵な出会いでした。


 

(8月27日 記)

2023年8月24日木曜日

「オリ・パラ 二つの集会」

 20日、共産党主催で「東京大会から札幌冬季五輪を考える集会」が開かれました。

東京から馳せ参じてくれた、あぜ上三和子都議の2030東京オリンピックパラリンピック報告は衝撃でした。本来の平和と友好のスポーツ大会が、五輪憲章の原点アスリートファーストではなく、すっかり商業主義に取り込まれ、スポーツとビジネスの底深い問題を痛感させられました。都の負担は、当初の1538億円が6000億円と4倍に増大!

 東京都議会のオリ・パラ特別委員会は、まだ継続していて、今月の30日にも委員会が開催されるとのことです。汚職と談合、財政負担などが解明されていないためです。

小形札幌市議、東京の運動団体の方のビデオ発言のあと、「住民投票を求める会」(略称)の神保さんが、「住民投票を求める直接請求」の呼びかけをしました。

今夜は、青年会議所主催の「公開討論会 ー あなたは賛成?反対?」をオンライン視聴しました。2015年の知事選に出馬したTVキャスターの佐藤のりゆきさんが、市民の反対の思いを代弁し、「住民投票をやるべきだ」と秋元市長に迫れば、オリパラ開催賛成の田原総一郎さんも、最後の一言で、秋元市長に「住民投票」を強く迫りました。

(8月21日 記)

2023年8月10日木曜日

政府要望

 大都市税財政DX推進調査特別委員会の道外視察が8月1日から3日の日程でありました。自民、民主、公明、維新の市議も一緒で12人の市議の参加です。

1日目は来年度に向けた「札幌市重点要望」を総務省、経済産業省、国土交通省の省庁要望行動を行いました。

最重点要望として、除排雪経費の国庫負担の確保や、地方交付税措置の拡充、物価高騰支援、脱炭素社会の実現に向けたゼロエネルギー住宅などの補助制度の充実などを求めました。

せっかく「学校給食費無償化」を68人の議員全員が提出して「全会一致の採択」をして意見書をあげたのですから、文科省にも行きたかったのですが、委員長の意向によるようです。

2日目は会派ごとに分かれての会派要請で、池田市議と二人で参議院の紙智子さん、いわぶち友さんの控室に行きました。

紙智子さんは残念ながら風邪で秘書の方への要請となりましたが、いわぶち友さんはいつもの爽やかな笑顔で迎えてくれました。

2日目の午後は名古屋に移動して、「ICT活用」についてお話を聴き懇談しました。向こうの暑さは覚悟して行ったものの、車内や室内と外気温のギャップには参りました。

党市議団としても要請行動をしたいものです。

(8月6日 記)

2023年8月3日木曜日

7人目の孫

 6月に生まれた7人目の孫に会うために、2日間函館の息子のところに行ってきました。

息子の家に着いたのはお昼時でしたが、孫はずっと眠っていて、太陽が落ちて暗くなったころに目覚め、動きが活発になりました。時々ニンマリしてご機嫌な様子で、母乳を飲んだ後も寝る様子もなく、夜を通してほぼ起きて朝になりました。夜は親二人が代わり番に休んでいますが、ずっとこんな調子で、さすがに疲労がたまっている様子でした。

上の子が2歳9か月で週に3日間幼稚園に通っていますが、今は夏休みなのでなおさら大変です。

子育ては本当に体力勝負だなーとつくづく思います。

昨年10月からは、子どもが1歳になるまで数回に分けて、男性も育児休業を取得できるようになりましたが、昨年10月の厚生労働省調査では、男性の育休の取得率は17.13%、女性の取得率は80.2%でした。

男性が育休を取らない理由については、「収入を減らしたくない」が40%、中小企業は低く、企業の規模が大きいほど取得率も高く、国も自治体も支援策の拡充が急務です。 

一緒に公園に遊びに行ったり、抱っこしたり、二人の孫からたくさんパワーをもらって帰ってきました。

(7月31日 記)

2023年7月27日木曜日

「夏まつり」

 22・23日は北野と清田中央地区の夏まつりが開かれ、大人も子どもも太鼓や踊り、出店やフリーマーケットなどを楽しみました。

北野ふれあい夏まつり(=7月22日、清田区北野)
 

よちよち歩きの小さい子のあとを、見守りながら後を追うお母さんの姿、数人で輪になってダンスを始める小学生たちやら、思い思いに楽しめるのが地域のまつりの良さだなぁと思います。

北野響楽太鼓の演奏(=7月22日、清田区北野)

炎天下で警備や見守りなど、祭りを支えている役員には高齢の方が多く頭が下がります。

 

私のふるさとの祭りは、お盆のころでした。浴衣を着て山車のあとを一日中踊り歩いて、配られたアイスキャンデーを食べたことが記憶に残っています。誰と一緒に参加したのも、疲れた記憶も全くなく、ただただ美味しかった「アイス」3本と「子供盆踊り」のメロディと太鼓の音がよみがえるばかりです。

戦後の復興と盆踊りが盛んだった昭和20年代、子どもにふさわしい盆踊りをとの声を受けて、1952年(昭和27年)に、北海道教育委員会などが企画しレコードが発売され、それ以来ずっと「子供盆踊り」は道内で親しまれています。

最近は、盆踊りの音もめっきり聞かれなくなりましたが、北野4町合同の「納涼盆踊り大会」が8月14日、4年ぶりに開かれます。

 

吉岡市議と「笑の会」のみなさん(=7月22日、清田区北野)

(7月25日 記)


2023年7月23日日曜日

「吉岡ひろ子だより」11号を発行しました。

 吉岡ひろ子市政事務所は、このほど「吉岡ひろ子だより」11号を発行しました。

【表面】は第2回定例会での吉岡市議の議会質問と、清田区民センターの移転調査費についてです。

「吉岡ひろ子だより」11号(表面)


 【裏面】は、昨年の12月に市政事務所で行った「清田区バス路線アンケート」の報告と、6月の委員会で出された敬老パスをJRやタクシーでも利用できるように改善を求める陳情について。市政事務所で行った生活相談事例、吉岡市議のコラムです。

「吉岡ひろ子だより」11号(裏面)

 

PDFでご覧になる場合はこちらから👉 「吉岡ひろ子だより」11号(PDF)

 

 

 

 

2023年7月20日木曜日

心に残る一週間

 はじめに、7月11日の「お元気ですか」の訂正をさせて頂きます。「8本の意見書が本会議場で採択され、唯一全会派一致で採択されたのが、『学校給食の無償化を求める意見書』で、しかも全会派が提出」と書いてありましたが、「8本の意見書が本会議場で採択され、7本が全会派の賛成。唯一『学校給食の無償化を求める意見書』は全会派・全議員による提出・賛成」に訂正をお願いします。

定例市議会終了から今日で1週間。議会の終了を待ってもらっての生活相談や、50年ぶりのクラス会、年金者組合の南幌温泉日帰り旅行、北海道母親大会など、目まぐるしい1週間で、昨日は夫の73歳の誕生日でお寿司を久しぶりに握りました。

そして、15日は党創立101周年の日でした。清田区では「子どもや孫に平和な世の中を引き継ぎたい」「できることでお手伝いできれば」と60代の方が入党を決意しました。

安倍元首相は「経済を強くすることが国家安全保障を強くする」と言いましたが、母親大会の記念講演で浜矩子さんは「経済活動は人間の幸せのためにある」と、きっぱりと話されました。

誰もが幸せになれる社会を作るために、日本共産党は存在していることを改めて肝に銘じた数日間でした。

(7月18日 記)

2023年7月13日木曜日

嬉しい報告

 約1か月間、統一地方選挙後初めての定例会が閉会し、ほっと一息ついています。今日は嬉しいことを報告したいと思います。


1つ目は、クーラー設備のない42のミニ児童館すべてに移動式クーラーが設置され、児童会館も含めた全施設で実現できたことです。

2つ目は、議会最終日、今日ですが、8本の意見書が本会議場で採択され、

唯一、全会派一致で採択されたのが、「学校給食の無償化を求める意見書」で、しかも全会派が提出となっています。

7本が全会派の賛成。唯一「学校給食の無償化を求める意見書」は全会派・全議員による提出・賛成で可決しました。

意見書の最後のくだりには、「家庭の経済状況に関わらず、子どもが学び、成長する権利を保障することは、社会全体の責任であり、学校給食の無償化は急がれるものである。よって国会及び政府においては、学校給食の無償化を早期に実現するよう強く要望する」と書かれています。

みなさんの中には、札幌市に対する「学校給食費無償化」の署名をされたかたもいらっしゃると思います。

子どもの貧困問題で活動するNPO団体の調査から、「1日1食しかとっていない学生」や、「1食110円以下の家庭」がコロナ禍よりも増えているというショッキングな実態が報告されています。

意見書をあげると共に、札幌市でも実施できるように、ご一緒に声を上げ続けましょう。

(7月11日 記)

学校給食の無償化を求める意見書


2023年7月7日金曜日

7・2街頭演説会

 総選挙勝利をめざし田村智子副委員長を迎えての演説会が、札幌駅南口で開催されました。久しぶりの人の波、波、「日本を変えよう」と元気が湧いてくるあつまりでした。

7月2日、札幌駅南口で開催された日本共産党街頭演説

 

全道をくまなく駆け回っているはたやま和也さんの、農業の話は特に胸に迫ります。札幌で初演説の田村智子さん、何とスカッとした演説でしょう。

自民、公明、維新、国民の悪政4党に「絶対負けられないぞ」、という思いに駆られます。軍事費倍増でなくて、平和の外交こそ大事なんだとものすごい迫力でした。

田村智子 党副委員長・参議院議員
 

 はたやまさんの上のお子さんは高校3年生、受験もまだなのに、奨学金の利用、金額、返済までどうするか、なんて通知がきていると言います。

はたやま和也 元衆議院議員
 

 私も宣伝の中で、「高等教育無償化の日本共産党の提案」を必ずお話ししています。実現したらどれだけ「希望」を見いだせる若者が増えるだろうかと思います。

財源も大企業・大金持ちの税金を収入に応じてちゃんと払ってもらう、アメリカいいなりの軍事費倍増をやめると示しています。

今朝は早朝宣伝、国道を挟んだ向かい側で、私たちに大きく手を振る高校生が、今日も自転車とともに駆け抜けました。

(7月4日 記)



※7月2日の田村智子党副委員長・はたやま和也元衆議院議員の街頭演説はこちらから



第二部議案審査特別委員会で討論

 2023年7月7日、第二部議案審査特別委員会で討論を行いました。

委員会で討論を行う吉岡市議

 

以下、文字起こしで紹介します。

 【吉岡委員】
 私は日本共産党所属委員を代表し、本委員会に付託されました 議案5件のうち、議案第1号、一般会計補正予算 (第2号)中関係分に反対、残余の議案4件に賛成の立場で討論を行います。
 

今回の一般会計補正予算は、341億6800万円で令和5年度一般会計予算は過去最大の1兆2441億8500万円となりました。  

議案第1号に反対の理由は、冬季オリンピック・パラリンピック招致費として4100万円が計上されているからです。 内訳は透明性、公正性の確保に向けた大会運営見直し案に関する検討費として838万6千円、公開討論会やシンポジウム 市民説明会に3261万4千円というものです。 

3月に本予算が成立した後も、報道機関の世論調査で招致反対が6割以上を占めています。 住民投票実施に背を向け、機運情勢や市民理解を押し付けるやり方はすでに破綻しています。

冬季オリパラ招致費の決算額は2015年度から2018年度までの4年間で4億438万円、その後2019年度から2021年度までの3年間で8億8300万円と2倍以上に膨れ上がり招致を進めてきたのです。 市民理解のためと言ってさらに税金を使うことこそ 市民の理解を得られないと考えます。よって1号議案に反対です。

 藻岩山スキー場 あり方検討調査費についてです。 藻岩山スキー場の運営体制強化に向けた調査検討の予算1000万円が計上されました。今後ロッチとゲレンデの一体運営を行う新規参入事業者の有無について調査を行うとしています。 ロッジは公営 、ゲレンデは民営という中でリフト代やレンタルなどの利用料が比較的安価なことや、多くの学校のスキー授業が行われることは、市民スキー場として大事な役割です。 検討には 市民スキー場としての役割をいかに果たすかという観点を常に持ち、公的な関わりを持ち続けることを求めます。 以上で私の討論を終わります 。

2023年6月29日木曜日

心に響く言葉

 議会中の一週間の早いこと!定例会もあと2週間、一生懸命がんばります。

先週も朝宣伝のことを「お元気ですか」に書いたことを思い出しながら、一週間が過ぎたことに驚いています。

今朝の朝宣伝は地下鉄南郷18丁目駅前。雨の日に片づけた「冬季オリパラ招致はとりやめを」のノボリ旗がしわだらけなのを数人で気にかけたり、共産党が何気なく使っている言葉について、「内輪にだけに通じるような言葉や、普段使わない難しい言葉は宣伝などでは気をつけないとね」などという、会話も楽しい朝でした。

朝の定例宣伝で訴える吉岡市議(6月27日、地下鉄南郷18丁目駅前)
 共産党がいくら良い政策を訴えたとしても、聴く人の心に響かなければ伝わらない。だから、言葉を大事に使わなければならないとつくづく思います。

議会対応に追われる日々には、後援会の人たちとの時間がとても貴重な存在です。

宣伝に行くと必ずといっていいほど会うのが、駐輪場の整理をしている方や、タクシーの運転手さん、通学中の小学生たちも。共同の空間にいる「いつもの人」に会えるのは、何だか嬉しくなってくる。

 「軍事費倍化・敵基地攻撃能力」反対や「高等教育の無償化提案」の思いを、聴く人の心に響くように訴えたいものです。

(6月27日 記)

2023年6月22日木曜日

高等教育の無償化

 今日は共産党池田ゆみ市議(豊平区選出)の代表質問。本会議場に入ると、池田さんを応援する金色の扇子がキラキラゆらゆら傍聴席で舞いながら私たちを迎えてくれました。

質問後、20分の休憩時間に傍聴した方々と懇談をしました。わずかの時間でしたが、参加者からは「(秋元市長の答弁は)具体的でない」「国のいうとおりしか答えていない」「官僚的な答弁」「もっと傍聴に行こうと声かけしたい」といった感想が次々出されました。

定例会が始まって2週間、ずんずん予定が詰まってきましたが、今朝は国道36号線(清田西友前)の朝宣、私も含めて7人で立ちました。抜けるような青空のもと、自転車通学の高校生が「頑張ってー」と風のように目の前を通り過ぎます。

定例の朝宣伝で市政報告をする吉岡市議(=6月20日、札幌市清田区)
 

「高等教育の無償化へ」の共産党の3つの提案(学費半額 入学金ゼロ、75万人の給付奨学金、奨学金返済半額カット)を訴える声に思わず力が入ります。

 岸田政権のまやかしの「異次元の子育て支援」ではなく、共産党が提案する本当の子育て支援は、大企業と富裕層に応分の負担増、そして「軍事費」に切り込んで財源を作ること。

この責任持った提案を伝えて広げたい。

(6月20日 記)


 

※第2回定例会 日本共産党の代表質問の全文は、市議団のホームページに掲載されています。↓↓

第2回定例議会 代表質問 池田 ゆみ議員(2023年6月20日) 

 

2023年6月15日木曜日

特例措置って?!

 12日、定例会が開会しました。

昨日は建設委員会で「都心のみどりづくり方針(案)」、今日は大都市税財政・DX推進調査特別委員会(以下、略して「大特」)で、「教員の働き方改革」と、「生活保護基準額の引き上げ」について質問しました。

委員会で質問に立つ吉岡市議(=6月13日、大都市税財政・DX推進調査特別委員会)
 

つくづく思ったのは「生活保護基準額」の根拠となる「検証」の仕方がひどく、ここに書くスペースはないのですが、政府は基準額が低く低く抑えられるような方法をとっていることです。今年10月は5年に一度の生活保護基準額の改定の時期で、地域や世帯構成にもよりますが、高齢者や単身世帯の人たちの多くは据え置きです。この物価高のもと…と思うとお腹からこみ上げるものがあります。

しかも「据え置き」は「特例措置」の2年間だけ、そのあとは減額です。これでは「最低限度の文化的な生活」をうたっている憲法も怒ります。

 

昨日初めて生活保護費の「検証」や「特例措置」のことを知り、調べたりして朝になってしまいました。聴いている人が分かるようにと、直前まで鉛筆で原稿を手直ししながら質問に立ちました。

スリル満点の一日でした。今夜は早めに床につきましょう。

(6月13日 記)

 

2023年6月13日火曜日

「令和6年度国の施策及び予算に関する提案」について質問しました。

 12日から第2回定例会が始まりました。

12日は、建設委員会で、「都心のみどりづくり方針(案)」、13日は、指定都市の国への「予算要望提案(案)」で質問。
 指定都市要望では、「教員の働き方改革」のため「教職調整額」の廃止、「生活保護基準引き上げ」について札幌市として指定都市要望に盛り込むよう質問しました。

大都市税財政制度・DX推進調査特別委員会で質問する吉岡市議(=6月13日、札幌市議会
 

以下、文字起こしで紹介します。

 

【吉岡委員】

 私からも、R6年度指定都市 国の施策及び予算に関する提案(案)について、2点質問させていただきます。

 1点目は、教職員不足への対応と働き方改革の推進についてです。本案には教職員の働き方改革について、財政措置と定数および加配措置の充実などを求めています。 昨年は 要望していませんでしたが、今年復活した項目です。

 そこで質問ですが、教職員不足への対応と働き方改革についての要望が今年度復活した理由について伺います。

 

【生野 財政部長】

 教職員不足の対応と働き方改革の推進について、今年度再び提案項目となったのはどのような理由かということについてお答えをいたします。

  昨年1月に文部科学省が公表しました「教師不足」に関する実態調査によりますと、令和3年度の始業日時点で小中学校の教師が、全国で2086人不足していることや、指定都市におきましても、20市中17市において「教師不足」が生じているということが明らかになったところでございます。 

 また、この調査において行われた各教育委員会のアンケートによりますと、産休・育休取得者数や特別支援学級数の増加などによりまして、臨時的任用教員の必要数が増加していると、一方で、なり手が減少しているということが不足の要因として挙げられているところでございます。

 「白本」の個別行政分野における提案項目は、複数の項目案の中から、指定都市各20 市が順位付けを行いまして、それらを点数化することによって、上位となったものを選定したものであるところでございます。

 本提案が再び提案された選定された理由につきましては、全国的に教職員不足の状況にある中で、各指定都市においても、教職員不足への課題感が高まっているためであるという風に考えてございます。 以上でございます。

【吉岡委員】

 本市の今年度の小中学校の教員定数は8,567人で、臨時教員が895人、そして現在の定数に対しての欠員が38人と聞いております。札幌でも欠員がこれだけいるということです。教務主任など学級担任でない職員を担任に据えるなど、教員不足が状態化しています。

 文部科学省が昨年行った小中学校の教員の働き方調査では、 国が定めた月45時間を超える残業をしていた教員の割合が、中学校で77.1%、 小学校で64.5%、中学校では過労死ラインの月80時間超が36.6%と衝撃的な実態が明らかとなりました。

 1972年の1月に施行された給特法、正式名は「公立の義務教育諸学校等の教育職員の給与等に関する特別措置法」ですが、これでは教員に時間外勤務手当を支給しないこととし、その代わりに給料月額の4%、約8時間に相当する教職調整額を支給することとされました。残業時間に見合った残業代が払われない実態は、「定額働かせ放題」とも言われています。 

 この調査の結果を踏まえ、文科省は、中央教育審議会で給特法の改正や、働き方の改革に向け検討を始めるとされています。 この度の提案(案) には、教職員不足の解消には、 教職調整額の一律支給の見直しや、新たな手当の創出など、実態に即した制度改正を行うべきであると、要請の背景として書かれてあります。そこで質問ですが、月額給与の一律上乗せ分の、教職調整額の廃止を求めるべきだと思いますが、廃止は要望しているのか伺います。

 

【生野 財政部長】

 教職調整額の廃止を求めるべき、廃止を要望しているのかということについてお答えをいたします。教員は教務および勤務態様の特殊性のため、時間外勤務手当の代わりに、教職調整額として、給料月額の4%が一律に支給されているところでございます。しかしながら現在では、制度の導入時と比べまして、教員の平均残業時間の増加や、各教員の勤務時間差の拡大など、状況が大きく変化し、実態との乖離が明らかになってきておりますことから、国において教員の処遇改善のあり方について検討が始まったところと聞いております。

 札幌市としましても実態に見合った処遇の確保は、「教員不足」解消のために不可欠と考えておりまして、指定都市市長会を通じて制度の改正と、それに伴う財政措置を国に要望しているところでございます。

 教員の処遇改善につきましては、全国的な課題であるため、国の検討状況や、他都市の動向を注視してまいりたいと考えてございます。以上でございます。

【吉岡委員】

 教員の処遇改善のためには、 長時間労働解消に向けて、教員にも時間外、休日手当、つまり残業代を払って、業務量に見合った教職員の配置こそが不可欠であります。教職調整額は、10%にすればいい、30%に見直せばよいというものではなく、指定都市として廃止を求めるよう、本市から働きかけるよう求めます。

 

 次に生活保護基準の引き上げについてです。 生活保護基準は、年金や住民税非課税基準、最低賃金などと連動し、基準の引き下げは利用者だけの問題ではありません。

 2013年から2015年にかけ、平均6.5%、最大で約10%、扶助費が引き下げられ、削減された総額は過去最大の約670億円に上り、利用世帯の96%に深刻な影響を与えました。全国で生活保護を利用している約千人の人たちが、「基準引き下げは生存権を保障した憲法25条に反する。元に戻してほしい」と、原告となって裁判に立ち上がり、全国30の地裁でたたかわれており、判決が出された21のうち11で生活保護法に違反すると、減額の取り消しを求める判決が言い渡されています。

  そこで質問ですが、札幌市は指定都市として、生活保護基準の引き上げを国に求めるよう働きかけをすべきと思いますが、いかがか伺います。

 

【生野 財政部長】

 生活扶助基準額の引き上げについて、指定都市として求めるよう、働きかけをすべきではないかという質問にお答えをいたします。指定都市市長会では、これまで国に対しまして、生活保護費の全額国庫負担や、制度の適正化を推進するための調査権限の強化などを要望してきたところでございます。

 一方で生活保護基準につきましては、国がその責任において定めるものでありまして、社会情勢や物価水準などの客観的な検証に基づいて、定期的に見直されるものであると認識をしております。 

 なお、今年の10月に生活扶助基準が見直されますけれども、今般の物価上昇を考慮し、本来基準額が下がる世帯類型におきましても、当面2年間は臨時的・特例的な措置が講じられるものと聞いております。以上でございます。

【吉岡委員】

 今、お答えいただいた通り、 今年10月は5年に1度の生活扶助費の改定時期です。厚労省社会保障審議会 生活保護基準部会の報告書が昨年11月に出された際、 今年10月からの生活保護基準額の減額は見送る方針が公表されました。その後政府は物価対策として2年間に限って、1人当たり 月1,000円を特例的に加算をする、それでも減額になる世帯については、現行の基準額を保障しました。

 しかし加算措置を含めても、昨年の消費者物価と今年の消費者物価、両方合わせて2年間で4.7%上昇の政府経済見通しを上回っているのは、18類型の中で2級地‐1の夫婦子1人世帯など、わずか3類型だけとなっています。特に高齢者は、単身、夫婦世帯ともほとんどが据え置きです。保護世帯のうち8割を占める単身世帯では、増額がない恐れもあると生活保護問題対策全国会議が示しております。

  結局今回の改定は、生活実態から見れば、実質的に引き下げと言わなければなりません。 もともと引き下げられている保護費でギリギリの生活をしているところに、40年ぶりの物価高が押し寄せ、食料品も日用品も、電気、ガス、灯油も、何もかも値上げする中では切り詰める術も見つかりません。

 生活保護基準の引き上げを政令都市として政府に要望するよう、札幌市が働きかけることを求めまして質問を終わります。

 

 

こちらから質問の音声をお聞きになれます。


2023年6月8日木曜日

区民センター移転調査費

 12日から始まる第二回定例会に向けての議案に、清田区民センター移転のための調査費として、850万円が初めて計上されました。

札幌市内で唯一、区役所に隣接していないのが清田区民センターで、「バス停もなく不便で利用しにくい」「区役所の近くに移転してほしい」というのが区民の声でした。

区役所周辺の清田地域交流拠点に対してのパブリックコメントでも地下鉄延伸とともに、多くの区民から意見が寄せられていて、市は「検討する」といってきましたが、2年越しの予算化となりました。

計画が策定されるのは再来年25年3月予定となっています。区民の声が反映され、誰もが使いやすい区民センターになるようみんなでつくりあげていきたいものです。

もう一つは嬉しくない議案です。冬季オリパラ招致費が4100万円。

「見直し案を検討する上で専門家の意見を聞く場の運営等」に約838万円、「公開討論会・区民説明会(10区)・動画制作」 で約3261万円と書かれています。

この期に及んでも、まだ秋元市長は市民への説明を優先させていません。

「住民投票を早急に実施すべきだ」。市民の、この声が届く議会にするためがんばります。

(6月6日 記) 

雨の中、清田区内4カ所で市政報告をする吉岡市議(6月4日、札幌市清田区)

 

2023年5月25日木曜日

G7広島サミット

 清田区平和行進を楽しみにしていましたが、歯痛で参加できず残念でした。現在治療中ですが、今日の治療は痛かった!健康は活動の土台、大事ですね。

G7広島サミットが閉会しましたが、環境、ジェンダー平等の課題等々あるものの、被爆地広島で開催する意味は何だったのか。

「広島ビジョン」では、ロシアによるウクライナ侵略に関して「核兵器のいかなる使用も許されない」と厳しく言っておきながら、自らの核兵器については「防衛目的のため」「侵略を抑止し戦争と威圧を防止」するものだとご都合良しの、自分には甘い宣言です。

インドネシアの大統領が、広島会合の使命として核兵器の廃絶を呼びかけるよう求めたにも関わらず、被爆者の何よりの願いである核兵器廃絶に対して、「究極の目標」と事実上の棚上げをし、「核兵器禁止条約」には一言も触れずじまいです。

8才で爆心地から2.4㌔の自宅で被爆し、今回広島の原爆資料館で各国の首脳とただ一人で対話された小倉桂子さんは、「外交の力でできるだけ早く戦争をやめてほしい」と語っています。

G7で話し合うべきは、「戦争の準備」ではなく「平和の準備」でなくてはならず、戦争をあおるような会議だったことに寒気を覚えます。

(5月22日 記)

朝の街頭宣伝で臨時議会の報告をする吉岡市議(=5月23日、札幌市)

 

 

2023年5月19日金曜日

「軍拡NO!女たちの会・北海道」

 2015年に、安倍政権が戦争法(安保法制)を強行し日本を「戦争できる国」にしてから8年、いま岸田政権が「戦争する国」へと直進するなか、「新しい戦前にさせない」「軍拡NO!女たちの会・北海道」の集まりがありました。田中優子さん(法政大学名誉教授)と雨宮処凛さん(滝川出身・作家・活動家)のお話は、力強く説得力があり、腑に落ちるものでした。

「軍拡NO!女たちの会・北海道」設立記念シンポジウム(=5月11日、札幌市)

コーディネーターの室蘭工大大学院教授の清末さんはじめ、お店の経営者、教育大学准教授、医師の方など多彩な方々によって運営され、エルプラザの3階ホールは会場いっぱいの参加で熱気があふれました。

 コロナ禍で、とりわけ女性たちは貧困、ストレス、自殺が増え、ジェンダー平等が大きな社会問題となりました。80年前の戦争では、女性は参政権はありませんでしたが、今は参政権があります。

政府は、「政治は高齢者に手厚い」などと世論を誘導し、世代間を分断させ、社会保障を削減して、軍事費倍増を企んでいますがとんでもありません。

 「G7サミット後の7月に総選挙の可能性」とも報道される今、声をあげないではいられないでしょう。何度も何度も上げ続けましょう。そして同じ願いの女性たちが裾野を大きく広げましょう。

(5月16日 記)