2023年3月17日金曜日

平和で豊かな社会を

 12日、志位委員長を迎えての演説会が開かれ、いよいよラストスパートの時。

演説会の冒頭、挨拶をする志位和夫委員長(=3月12日、札幌市)

国会では志位委員長や山添拓議員らが、岸田政権の歯止めない敵基地攻撃能力を含むミサイル防衛、田村智子議員による放送法をめぐる政府の介入に対する鋭い質問が繰り広げられています。

そんななか、国会の場で「N党議員」が、日本共産党に対して「暴力革命の党だ」などと暴言、予算委員長からも2度も注意を受ける誹謗中傷を繰り返しました。

地域には「国際勝共連合」による誹謗中傷の反共ビラがまかれています。ご存じのように、「国際勝共連合」と「統一協会」は表裏一体の団体です。片や政治団体で反共・反動の先兵として、片や宗教団体の仮面をかぶり、信者をマインドコントロールし、霊感商法などを繰り返しているカルト集団です。

政権が戦争する国に突き進むうえで明らかにされては都合の悪い問題に、真正面から立ち向かっている共産党への卑怯な攻撃には負けられません。

知事選23日、市長選26日、市議選の告示31日、「平和で豊かな社会」をつくるため、必勝を期して頑張ります。みなさんのお力をお貸しください。

演説会2階席、3階席へ向かって手を振る吉岡市議(=3月12日、札幌市)

(3月19日 記)

 

3月12日の日本共産党演説会はこちらからご覧になれます。

第二部予算特別委員会で討論を行いました。

 2023年3月9日、札幌市議会 第二部予算特別委員会で日本共産党所属委員を代表して討論を行いました。

 

討論を行う吉岡市議(=3月9日、札幌市議会)

 

以下、文字起こしで紹介します。

 

 私は日本共産党所属委員を代表して、本委員会に付託されました議案12件中、議案第1号中関係文。議案第5号から議案第7号、議案第15号並びに議案第18号の6件に反対。残余の議案には賛成する立場から討論を行います。

議案第1号一般会計予算中関係文に反対する第一の理由は、生活保護システムのマイナンバー制度対応システム改修費に3200万円が計上されているからです。

国の生活保護受給者の医療扶助の資格確認について、マイナンバーカードを利用する方針に沿って、本市においてもシステムを改修するというものです。
生活保護利用者の病院での資格確認のために、任意であるマイナンバーカードの取得を、事実上強要することになりかねず、通院歴や服薬など機微な個人情報について、本人が望まないのに情報が提供される懸念は拭えません。
また今後様々な個人情報と紐づけされることで管理強化となる恐れもあり反対です。

第二の理由は冬季オリンピック・パラリンピック招致費2億1250万円が含まれているからです。

北海道新聞が昨年12月に行った輿論調査では、札幌冬季五輪招致について、賛成、どちらかといえば賛成が33%。反対どちらかと言えば反対が67%で、前回の調査より10ポイント反対が増えた結果となりました。

東京2020大会は、賄賂疑惑や巨額の経費、差別発言、さらに汚職事件や談合で、市民の不信感は深まり、市長は積極的な機運醸成活動を当面休止せざるを得ませんでした。にもかかわらず、市民の意思を確認もせず、招致活動を推進する予算に反対です。

議案第5号、国民健康保険会計予算並びに議案第18号「国民健康保険条例の一部を改正する条例案」に反対する理由は、保険料が高くなるからです。

国保支払準備基金から物価高騰対策として10億円の繰り入れをし、引き上げ幅を抑えたものの、それでもなお5754円の値上げとなります。国保の加入者の多くが年金生活者や非正規労働者、自営業者です。

そもそも国保料が高く、コロナ禍や物価高騰で生活が厳しく、限度額世帯の保険料引き上げによる中間層の負担軽減措置はすでに限界であり、国保支払い準備基金をさらに取り崩し、市民負担を軽減すべきです。

議案第6号、後期高齢者医療会計予算に反対する理由は、昨年10月から一定の所得のある75歳以上の方の医療費窓口負担を1割から2割に倍化したためです。このことによって本市では26万2000人中(令和2年10月1日)、単身で年金収入200万円以上、2人暮らしで320万円以上の世帯約59000人の高齢者の窓口負担が2倍となりました。物価高騰の中、負担を増やすべきではありません。

議案第7号、介護保険会計予算に反対する理由は、度重なる制度改悪が、耐え難い負担増と、給付減を高齢者に押し付けており、本市は今年度、保険料を据え置いたものの、引き下げなかったためです。

議案第15号、下水道事業会計予算に反対する理由は、都心アクセス道路事業に伴って、創成川通東側・西側に管路の移設をするための工事費用14億円が含まれているからです。

通常管路は可能な限り長寿命化をしていますが、都心アクセス道路整備に入るまでに下水道管移設工事を終了させる必要があるため、管路改築計画にはない工事を行うことになりました。そのことによって、計画的な管路の改築が遅れることが危惧され、また、本来必要のない移設による経費の増額となるからです。

 

次に、本委員会で取り上げました諸課題について、局別に申し述べます。

■最初にスポーツ局です。

大倉山ジャンプ競技場に、宮の森ジャンプ台(ノーマルヒル)を併設するデュアル化計画についてです。

当初、大倉山には大小2つのジャンプ台が併設されていましたが、1972年のオリンピックでは敷地が狭いことから宮の森ジャンプ競技場を建設したと言われます。

本市が2026年の五輪招致を決めようとした際には、宮の森ジャンプ場を利用する計画でしたが、2030招致に向けて変更されました。約90億円で大倉山ジャンプ競技場の再整備を見込みますが、ノーマルヒル併設には61億円かけ、競技エリアと観戦スペースを再整備します。ラージヒルの横にノーマルヒルが建設されることにより、観客との距離ができ臨場感が失われます。また、風致地区である大倉山の遊歩道や樹木など1万平方メートルを伐採する計画です。敷地内の緑化率50%以上の確保と、また、景観にも配慮するとのことでしたが、大会概要計画は、プラス面のみが強調され、聖地である宮の森ジャンプ場をなくすことや、樹木の伐採について、そのためにかかる費用など正確な情報提供がされておりません。不信感の払しょくには、デメリットも含めて市民に明らかにすべきです。

子どものウインタースポーツ塾とスキーリフトクーポン券についてです。

子どものウインタースポーツ塾は、カーリングやアイスホッケー、リュージュなどふだん体験できないスポーツを無料で体験でき、人気も高く、来年度は参加定数を増やして対応するとのことでした。関係団体の意見をお聞きして、充実させていただくよう求めます。

また、スキークーポン券は、回数や利用できるスキー場を増やすこと、中学校も利用できるようにするなど拡充を求めます。

■次に保健福祉局です。

 子ども医療費助成制度についてです。

医療費助成対象を所得制限を撤廃したうえで、高校3年生まで拡大した場合の所要額は、およそ19億3千万円の見込みであるとのことでした。本市の助成制度の拡充は、システム改修に準備を要し段階を踏みました。データの登録処理に時間がかかるほど制度から外れる子どもが多くなりますから、決断が早ければ子育て世帯に歓迎され、また、システム処理の手間も軽減できます。所得制限の撤廃と段階を踏むことなく医療が受けられるよう支援を求めます。

無料低額診療制度についてです。

所得が低い方が医療機関を受診した際、病院代について支払いを無料または低額にする制度ですが、国の医薬分業により、調剤薬局では制度が適用されません。近年は若者や外国人の利用も増え、この10年間で外来では3500件の利用増です。市民のくらしは厳しくなるばかりですから、幅広い周知と医療機関を増やすことが必要です。本市の正確な実態を把握し、助成を検討するべきです。

エキノコックス症の対策についてです。

 人にエキノコックスが感染しても、すぐには自覚症状が現れず、数年から数十年の潜伏期を経て、症状があらわれるため、早期発見、早期治療が大切とされています。本市では近年、市街地や公園などでキツネの目撃が増えていることから、市民からの相談件数が増加しています。市民の安心・安全のため、取り組みを強めるよう申し上げます。

次に、動物の愛護と管理についてです。

 動物管理センターでは毎年600件を超える様々な苦情や相談があり、その中で虐待が疑われる通報は、令和2年度以降30件程度で推移しているとのことです。動物虐待は絶対に許されない犯罪であると周知・啓発と共に、関係機関との連携を求めました。また、マイクロチップの装着は、犬猫が行方不明になった場合、無責任な飼育放棄などを防ぎ、効果が期待されていることから、助成事業の創設の検討を求めます。

エゾシカ対策についてです。

エゾシカによる農業被害が深刻です。電気柵や追い払い活動などとあわせて、鳥獣被害防止対策事業を立ちあげ、総合的な有害鳥獣対策に取り組むとのご答弁でした。本市が主体的に取り組む上では、専門的な知見を有する職員の配置も必要です。あわせて部署間や道など関係機関との連携で広域的かつ長期的な戦略で取り組むよう要望します。

■次に建設局です。

 厚別区山本通り拡幅整備事業についてです。

 JR函館線と現在拡幅工事を行っている山本通りが交差する跨線橋は、基本的には人も車も、跨線橋を渡って南北を往来しています。昨年10月、山本跨線橋から昇降階段で降りたところの市道の横断歩道で中学生の人身事故が発生しました。信号や交差点が少ないことから、車はスピードを出しやすく、夜は暗く基本的に歩道もありません。再発防止を求める住民から信号機設置などの安全対策の要望が出されましたが、設置は難しいとの回答でした。2025年から3年間、跨線橋部分の工事が行われますが、新設する昇降階段については、鉄北線を横断しない、住宅のある北側から昇降階段を利用できるよう、住民とりわけ子どもたちにとっての安全対策を求めます。

藻岩山スキー場の市民ロッジについてです。

藻岩山スキー場の市民ロッジが老朽化し、現行の建築基準に合致しない、いわゆる既存不適格の施設となっているため、建替えや改築の検討を行っているとのことでした。建替え主体は、札幌市に限らず幅広く検討するとのことですが、更新は急がれますので、本市がリードして進めるよう求めます。

■次に都市局です。

市営住宅の家賃減免基準見直しについてです。

現在、「住まいの協議会」で協議されているところです。2011年の見直しで基準が下げられて以降、減免世帯が増加しているにもかかわらず、市の減免額は年間1億5000万円も減り、入居者の負担が増えています。生活保護世帯を除く、低所得世帯を対象とした減免制度ですから、ここ10年で下がり続けた生活保護基準にそって見直すとなれば、さらに基準が下がり低所得世帯の入居者の負担がさらに増える懸念があります。物価高騰が続き、暮らしに困窮している低所得世帯の家賃減免制度の基準を下げるべきではありません。

■次に交通局です。

交通局の痴漢対策における啓発活動についてです。

若者の性犯罪の被害の中で多いのが痴漢です。近年、入学試験日に受験性の心理につけこんだ悪質な犯行がネット上に投稿されていますが、痴漢は受験生の人生を方向転換させる卑劣な行為です。交通局では、受験期に合わせ、北海道庁や北海道警察とともに、周囲のサポートを促す啓発も行っているとのことでした。本市から性犯罪をなくすための強い姿勢と、社会全体で被害をなくしていくために、より効果的な取り組みを行っていただくよう申し上げます。

以上で私の討論を終わります。



2023年3月9日木曜日

倉本聰さんのメッセージ

 東京電力福島第一原発事故から12年、今も3万人を超える人々がふるさとに帰れないでいます。しかし、岸田政権は、昨年暮れに「将来にわたって持続的に活用する」と方針転換して原発回帰に突き進んでいます。

第1回定例会の共産党の代表質問で「泊原発の再稼働の中止を国に求めることと、4月に行われるG7札幌気候・エネルギー環境大臣会合(4月15・16日)で、『市長は原発回帰は認められない』とアピールすべき」とただすと、「政府の新たな方針においても、原子力発電所の再稼働は、安全最優先ですすめられるものと認識」と答弁しました。

G7の会合に向け市長は、脚本家の倉本聰さんに環境に関するメッセージを依頼し、2月の記者会見で感想を問われると「これからの地球ということを考えたときに、生活の便利さだけを追求していっていいのだろうかという強いメッセージ、思いが伝わる…もう一度足元を見て、自分たちに何ができるのかということを考えていただける、そういう強い思いが伝わってくる」と感想を述べました。

秋元市長、倉本聰さんのメッセージは「原発回帰」を願っているとは思えませんが。

(3月7日 記)

街頭から政策を訴える吉岡市議(=3月5日、清田区)

 

 ※第1回定例会の日本共産党の代表質問全文は、こちらからご覧になれます。↓↓

第1回定例議会 代表質問 太田 秀子議員(2023年2月21日)

2023年3月2日木曜日

90歳、もっと うまくなりたい

 きょうは一斉に6つの常任委員会が開かれ、厚生委員会には、「生活困窮者支援費」や「保育対策総合支援費」「介護施設の非常用自家発電補助」の補正予算案などがかかりました。厚生委員会は午前開催なので、控室には早めに行き質問の最後の準備をして16階の委員会室に向かいました。

厚生委員会で質問する吉岡市議(=2月27日、札幌市議会)

 

私は、介護施設の非常用発電機の補助について質問をしました。特養老人ホームなどの大きな介護施設と、グループホームなど小規模施設は補助率も違います。大きな施設では現在48%に普及されていますが、避難所的な役割もあるので、さらに普及が必要です。

私は質問のあと「うまくいかなかったなー」と思い、豊平区の池田市議に「やー、失敗しちゃった。4年も経つのにうまくいかないわー」と話したら、「それが分かったのも4年経ったからだよ」と慰められ妙に納得。夜、家に帰って赤旗日曜版を手に取り、ページをめくったら…何と!仲代達也さんが登場し、「遊ぶように演じられる境地をめざして 90歳、もっとうまくなりたい」と。そして、残りの命、平和を伝える作品をつくるといいます。紙面を通して熱が伝わってきました。

仲代達也さんが登場するしんぶん赤旗日曜版2月26日号

(2月27日 記)

2023年2月23日木曜日

戦争させない国づくりのために

 市議選の告示日3月31日まで41日と迫る中、オンライン全国地方議員・統一地方選挙候補者会議がありました。約30分という短い時間でしたが、小池晃書記局長の訴えとベテラン議員や新人候補者など3人から、決意のこもった発言がありました。

 政令市は議案が多いし一期目で大変!なんてぼやいていられない。工夫も決意もして、いかに頑張るかが大事だと思いました。

 今回の地方選挙はロシアのウクライナへの戦争が泥沼化し、岸田政権が戦争する国に暴走を始めたなかで行われる選挙です。前法政大学長の田中優子さんは今の日本は「戦時体制」だと言い切っています。戦争させない国づくりのために一歩も引けません。 

 きょうの午後はスマホでも見られるように2分弱のビデオ作成をしました。

 清田区民報2月・3月号の新しいビラも完成しました。サポーターさんや党員のみなさんが、雪道をかき分けたりツルツル路面にハラハラしたりしながら、区民の皆さんのもとに一枚一枚心を込めて届けます。一人でも多くの方に読んでもらえますように。

ビデオの作成に挑戦する吉岡市議

 

1分30秒のメッセージ動画です。

(2月20日 記)

吉岡市議の政策を紹介する清田区民報2・3月号外です。
 
こちらは市内10区共通の内容になっています。

 

2023年2月16日木曜日

「エカシ・フチ」への特別支援制度を

 13日から定例会が始まりました。本会議のあと財政市民委員会で、請願第3号「アイヌの長老エカシ・フチ」への特別支援制度の確立を国・道に求める意見書の提出を求める請願」の初審査がありました。私は厚生委員会の所属ですが、紹介議員として傍聴しました。

「エカシ・フチ」とは、アイヌ民族の長老で、「エカシ」はおじいさん、「フチ」はおばあさんで、この請願は国に対して制度を求める意見書を札幌市議会で上げてほしいという趣旨です。

請願書の初審査のときには、請願者が趣旨説明できますが、わずか5分です。代表の阿部一司さんは5分という短い時間で「アイヌモシリ」の消滅を意味する「北海道」が命名された1869年(明治2)からの、和人によるアイヌ民族への強制的な同化政策をみごとに訴えました。

アイヌ民族は、和人、つまり私たちの祖先によって家も土地も集落も、狩猟や漁、山菜採りなどの仕事も、そして言葉すら奪われ、いわれなき差別に苦しめられてきました。

今回の請願は、「継続審議」となり、採択されませんでしたが、ここをスタートにアイヌ民族の権利を取り戻す運動を札幌から発信しなければと期するところがありました。

(2月14日 記) 

 

くらし、福祉、人権を大切にする札幌市政にしましょうと訴える吉岡市議(=2月5日、清田区)

 

2023年2月9日木曜日

幼稚園デビュー

 一期4年間最後の定例会を前に、局別予算勉強会や議案説明、質問準備など緊張した日々が続く昨日の夜。市役所を出て地下鉄大通駅のホームにいると、息子からメールがありました。

昨日は2歳の孫にとって、初めての幼稚園登園日だったらしく、様子が書かれていました。

「泣かなかった」「園についてすぐにおままごとを始めた」「ご飯前のお祈り(キリスト教系の幼稚園)を無視して食べ始めた」「おかわりを要求した」などなど…そして「帰りのバスで寝た」…。

孫はコロナ感染症が流行した年の10月に生まれたこともあって、外出も殆どできない状況だったので、どんな反応を示すか心配していましたが、漫画のような「幼稚園デビュー」に、一人地下鉄のホームで吹き出しました。

社会という大海原に船出をした孫の楽しくもたくましい幼稚園デビューの姿を想像しながら、私も楽しい気分にさせられました。

息子はメールで、幼児無償化は3歳からなので、10月までは毎月保育料が結構負担なことと、「3歳からでもありがたい」と。

どの子も一人ひとりが大切にされて、幸せに生きる権利を保障できる社会でありたいと願います。

(2月7日 記)

子ども医療費、学校給食費の無償化を訴える吉岡市議(=2月7日、清田区)