2020年4月30日木曜日

温かいメッセージを

 花畑の手入れを怠ったつけなのか、春の花がトンと姿を見せません。そんな中けなげに咲いているのは「クリスマスローズ」と「チオノドクサ」。

 クリスマスローズはクリスマスの時期に咲く種類があるためにこの名前になったようですが、わが家にある白い花は色を変えて年中楽しませてくれます。




 そしてチオノドクサ。これがまた可憐を絵にかいたような小さい花です。ピンクとブルーがありますが、ブルーの花が私は好きです。

 昨日、「赤旗」を薦める電話のなかで、お孫さんが折り紙でコマを20個ほど作ったので、外出できない高齢者施設の方に届けると聞きました。

 温かい気持ちになって帰宅すると、町内の老人クラブから総会や会合の中止のお知らせとともに、「人とのご縁って、ちゃんと、あなたにとって必要なときに、つながるようになってるの」とメッセージがついた手作りマスクが届いていました。

 PCR検査を増やしてほしい。企業への給付金や助成金、定額給付金はいつ届くのか。生活困難な学生の授業料は。住まいのない生活困窮者の支援は…緊急事態宣言の解除はいつになるのか? と不安はつきません。

 すべての人が路頭に迷わぬよう、命を奪われぬよう「心とおなか」をあたためるメッセージが、今急がれます。

(4月27日 記)

2020年4月23日木曜日

春告魚に希望を託し

 16日に緊急事態宣言の対象が全国に広げられ、北海道は「特定警戒都道府県」に指定されました。

 医療機関等で働く人達の困難さはもちろんですが、収束が見えない中での自粛の毎日に、大人も子どももストレスが蓄積しています。

 市役所も自宅での仕事が推奨され、私は北野にある議員事務所で仕事をすることが多くなりました。

 訪問することが難しくなっているので、いろいろな方々に電話でお話を伺っています。


 従業員20人を雇っている建築事業主の方は、予定の工事が延期される中で「6月から現場が再開できれば何とかなるが、それより遅れたら、融資や助成金制度などを使わなければならない」と言います。

 子育て支援に関わっている方は、「親子で遊びに来る場所がなくなれば、日頃から問題を抱えている人がさらに困難になり大変」と声を曇らせます。

 ある方は、「白旗山を歩いてきて気持ちよかった。山菜の季節だ」と言い、元気な声が返ってきました。

 その夕方私は、大きくて立派な孟宗竹をスーパーで見つけました。ゆでてあく抜きをしてタケノコご飯にして口に運ぶと、春の味覚が口いっぱいに広がりました。

 今年はニシンが豊漁といいます。春告魚(はるつげうお)が人間社会にも早く春を告げますように。

(4月21日記)

2020年4月16日木曜日

評伝『西田信春 -甦る死』

 新十津川にある札沼線廃駅跡の「西田信春小公園」には西田信春の記念碑があります。

 1903(明治36)年、新十津川村で育ち、札幌一中(現南校)から東京帝大に進み、学生団体「新人会」で農民運動に傾倒し、卒業後は組合書記に。1929(昭和4)年日本共産党に入党します。

 九州の共産党組織の再建活動中に検挙され、1933年2月11日、福岡署で虐殺されました。多喜二が虐殺された9日前のことでした。

 今年、西田信春の命日である2月11日に『西田信春 ‐ 甦る死』が刊行されました。
上杉朋史 著『西田信春ー甦る死』学習の友社

 評伝を書いた元高校教師の上杉朋史さんは、新十津川出身の両親の祖先について調べる中で、非業の死をとげた西田信春の存在を知り、亡くなる直前まで執筆しました。

 特高警察の研究で知られる小樽商大の荻野富士夫名誉教授は、「上杉さんは、自身を駆り立て、西田の魅力的な人間性と非業の死を、今の時代に甦らせる事で、現代の危機感を訴えずにはいられなかったのではないか」といいます。

 本の最終章、当時の「死体鑑定書」が圧巻です。

 「足を持って階段を上から下、下から上へと4~5回やったら死んだ」と警察官から聞いたとする医師の証言も記録されています。

 「死体鑑定書」の記録こそが、西田信春の拷問による死を証言したのです。

 (4月14日 記)
 

2020年4月9日木曜日

3・13重税反対集会



 3・13重税反対札幌東部集会が、新型コロナウイルス感染拡大のためひと月遅れ、4月7日に開かれました。

 肌寒い上に小雨が時折降る中、東部民商の駐車場には次々と参加者が集まりました。 

屋外にテントを張り開催された重税反対札幌東部集会(4月7日)

 清田区の民商の会員さんも沢山参加していて、「久しぶりだね」と笑顔を交わすと、つい握手をしそうになります。

 開会あいさつで東部民商の工藤会長は「政府のコロナ対策は一世帯30万円の補償もわかりづらくて、自分が対象になるのかならないのかも分かりづらく 、手続きも大変です。自粛をするなら、融資ではなくすぐに受けられる補償を。コロナに負けないで励まし合って頑張ろう」と訴えました。

 年金者組合や生活と健康を守る会、札幌地区労連の代表が「怒りの発言」をし、共産党の市議3人も参加しました。
 
集会であいさつする吉岡市議(4月7日)

 集会後、参加者は確定申告のため、バスなどで南税務署に向けて出発しました。

 「一世帯30万円の給付」を受けるためには、世帯主の月収が2月から6月までの一カ月でも、年収ベースで非課税となった場合、また一カ月でも月収が半分以下で年収換算で住民税非課税水準の2倍以下となっていますが、妻など世帯主以外が半減しても対象にはなりません。

 このややこしさと線引き、手続きの煩雑さは一体何でしょうか!

(4月8日記)


2020年4月2日木曜日

第一回定例会を終えて

 2月17日から3月30日までの43日間という長い会期の「第1回定例会(一定)」が昨日閉会し、2020年度の市の予算が確定しました。

 共産党は全29議案中14件の議案に反対しました。  

 札幌市は大型公共事業の新幹線延伸やアクセス道路の建設に前のめりな一方で弱者に冷たく暮らしや福祉の充実にはおおくの課題を抱えています。 
予算特別委員会で討論に立つ吉岡市議(3月27日)

 そのひとつが、私が予算特別委員会で質問した「市営住宅の家賃減免の見直し」です。  

 市営住宅入居者の37%の世帯は、生活保護基準以下の所得で生活保護を受けていない世帯で、そういう世帯が家賃減免を受けています。  

 市は「アクションプラン2019」で家賃減免の見直しを掲げ、2年間で9549万4千円の「弱者いじめ」の効果額を見込んでいます。  

 また、路面電車の「上下分離」で 運転手業務が民間委託されることに対し、私たちは官製ワーキングプアを増やすことになると反対しました。  

 最終日、5本の意見書が採択。共産党が提案した「種苗法」と「教員の長時間労働是正」の意見書が全会一致で採択されました。 
種苗法の改正に関する意見書(左)と教育職員の長時間労働の抜本的改善につながる取り組みを求める意見書(右)

 一定が終わったばかりですが、4月2日~3日、補正予算の臨時議会が待っています。  

 ゆうべ、久しぶりに北広島の実家に行き、母や姉の顔を見て来ました。 (3月31日 記)




※第一回定例会(2月17日~3月30日)の主な活動はこちらから。
3月27日 予算特別委員会で討論
3月18日 予算特別委員会 みなし仮設入居者支援と市営住宅家賃減免見直しについて質問 
3月16日 予算特別委員会 地域包括支援センター・補捉給付について質問 
3月3日 本会議で討論 
3月2日 建設委員会 下水道ビジョンについて質問 
3月2日 建設委員会 建設産業活性化プランについて質問 
2月21日 党市議団が市長に対し新型コロナウイルス感染症に関する緊急申し入れ 
2月18日 建設委員会 「少雪による除雪事業者への補償料の引き上げ」について質問