2023年11月3日金曜日

大雨で歩道が再陥没、再発防止の強化を

 2023年10月5日、吉岡市議は、第二部決算特別委員会で、9月の大雨で歩道が陥没した、里塚緑ヶ丘大曲通の被害の原因と対応、応急復旧後の対策について質問しました。

第二部決算特別委員会で質問する吉岡市議(=10月5日、札幌市議会)

 

以下、質問を文字起こしで紹介します。

 【吉岡 委員】

 私からは、9月の大雨による、清田区里塚緑ヶ丘大曲通りの歩道陥没に関わって、2点質問させていただきます。

 地球温暖化の影響で、6月から7月にかけて、各地で豪雨災害や、線状降水帯による被害が多発しました。本市においても、9月5日と12日の大雨によって、手稲区や東区、白石区や清田区 など、各地区が道路の冠水などに見舞われました。

 9月5日 清田区平岡公園では、1時間あたりの降水量 39.5mm の激しい雨が降りました。平岡公園東と、里塚緑ヶ丘の間に位置する大曲通りは、5日の大雨で里塚側の歩道が陥没し、土木センターがすぐに対応したものの、12日の雨によって同じ場所が再度陥没しました。

 陥没の規模は幅3m、長さ9m、深さ2mにおよび、幸い事故に遭われた人はいませんでしたが、その規模の大きさに衝撃を受けました。そこで質問ですが、被害の原因と対応、応急復旧後の対策についてお聞きいたします。

【 竹本 維持担当部長】

 維持担当部長の竹本でございます。大曲通の歩道の陥没の原因と対応、及び今後についてお答えいたします。

 今回の歩道陥没が発生した箇所付近では、委員のお話もありましたが、1時間あたり最大39.5mm の非常に激しい雨が観測され、なおかつ道路勾配が一番低い場所であったこともあり、雨水が集中したため車道が冠水し、さらには歩道から法面へ越流した状況であります。

 そのことにより路肩及び法面が侵食され、法面崩壊を起こしたことから歩道が陥没いたしました。そのため速やかに歩道の通行止めの解除に向け、砕石や遮水シートなどで歩道と法面の応急復旧をしたところであり、その後の雨でも、現在異常は見受けられておりません。

今後は、現地を経過観察するとともに、法面の安定性などについても、速やかに調査を実施し、年度内をめどに対策を検討してまいりたいと考えております。以上でございます。

  【吉岡 委員】

続いて質問いたします。道路敷地内で、この度、この大曲通で起こったような陥没や、法面の崩壊を起こす恐れのある箇所はどのように確認しているのか伺います。

【竹本 維持担当部長】

 大曲通と同様に、崩壊の恐れがある箇所の確認についてお答えいたします。 市内同様の箇所につきましては、豪雨等による道路への災害を未然に防止するために、道路防災カルテを作成しており、毎年約300か所の法面や擁壁について点検し、崩壊等の恐れがないか確認しているところであります。

 この道路防災カルテの点検の結果により、対策が必要と判断した箇所につきましては、さらに詳細な調査や対策を検討し、順次対策工事を行っております。 今後も安全・安心な市民生活を守るため、引き続き、これらの取り組みを着実に実施し、道路防災対策を進めてまいります。以上でございます。

【吉岡 委員】

 道路防災カルテにある、市内300カ所を毎年確認しているとのことですが、この度発生したのは、防災カルテに載っていない場所となっています。 5日の陥没後、すぐに修復したものの、1週間後の雨で大きく陥没しました。陥没は歩道で起こっていますので、人を巻き込む事故だった危険があります。冬の前に追加工事の必要性を判断するということですが、すみやかな調査を求めます。異常気象による線状降水帯や、豪雨などが多発していますから、防災カルテや点検か所の見直しをするなど、早急に対策を取っていただきたいと申し上げて、質問を終わります。

 

日本共産党札幌市議団ニュースNo.334


 

質問の音声はこちらからお聞きになれます