2020年3月4日水曜日

第1回定例会 3月2日建設委員会 下水道ビジョンについて

 2020年第1回定例会 3月2日建設委員会で下水道ビジョンについて質問しました。文字起こしで紹介します。
建設委員会で質問する吉岡市議(3月2日)

【吉岡 委員】
 【質問 ①】私からは、重要管路の耐震化について質問させていただきます。取り組みの方向性の第2に「災害に強い下水道の構築」とあります。ここには課題として「地震時の下水道機能を確保するため、機能の重要度などを考慮し、管路・処理施設の耐震化を計画的に進める必要があります」と書かれていますが、重要な管路とはどのような管路のことか伺います。また管路の総延長は8300㎞とのことですが、そのうち重要管路は何㎞か。現在の耐震化はどのように進めているか伺います。

【善徳 事業推進部長】
 管路の耐震化についてお答えいたします。まず重要な幹線というのはどういう管路かというご質問でございましたけれども、これは地震直後の緊急輸送を行うために市外や市内各地の防災拠点などを連絡する緊急輸送道路、これに埋設された管路。あるいは防災拠点や災害時の拠点となる病院から処理場までを結ぶ管路。こういった被災時の影響度が大きい管路のことでございます。何㎞あるかということでございますけれども、本市では約1600㎞の管を位置付けております。

 どのように進めている、進捗ということでお答えさせていただきますけれども、平成13年から14年度、および平成24年度に実施した調査によりますと、ほとんどの管で耐震性があるということが判明してございます。しかしながら、ごく一部ではありますけれども、テレビカメラ調査によりまして、旧基準の「継手構造」を持つ管路が判明した場合におきましては、順次耐震化を実施しておりまして、令和元年度、今年度までに6.5㎞の耐震化が完了することになっております。以上でございます。

【吉岡 委員】
 毎年耐震化の調査をしているということですけれども、何㎞調査して、そしてそのうえで改築はどの程度しているのか伺います。

【善徳 事業推進部長】
 何㎞調査しているかということでございますけれども、
テレビカメラ調査。これは年間だいたい200㎞~ 220㎞、毎年行っております。これは耐震化のみならず管路の老朽化、50年以上たって古い管で大丈夫かという部分がございますので、それもただ古いところを直すのではなくて、古いところを調査しまして悪いところを直すということで、効率的に効果的にやっているということでございますので、だいたい220㎞前後行ってございます。

【吉岡 委員】 
 管路、ほぼ耐震性があるということで、先ほどの質問の中にもありました。 毎年220㎞調査して、そしてそのうえで老朽化しているところを改築しているということでしたけれども
【質問 ②】「管」は 耐震性はあるけれども「古い継手」があれば「管路」の耐震化というのはまだだというそういう認識でよろしいでしょうか

【善徳 事業推進部長】
 旧基準の継手におきましても、例えば現実的に30年に起こりました胆振東部地震におきましても、ほとんど被害はございませんでした。ただ旧基準という事でございますので、今の基準じゃないので、今後ますます年数がたった場合に地震等の影響を受ける可能性がございますので、旧基準につきましても、わかりしだい直していっているということでございます。

【吉岡 委員】
 毎年210㎞の管路の調査ということですけれど、対象となる管路は重要管路の1600㎞を対象なのかそれとも8300㎞に対しての210㎞なのか伺います。

【 善徳 事業推進部長】
先ほどもお答え申し上げましたけれども、テレビカメラ調査といいますのは老朽化の部分も調べていますので、市内全体の8300㎞を対象として行っているものでございます。以上でございます。

【吉岡 委員】
【質問 ③】私は重要管路の1600㎞を優先して調査して「古い継手」を耐震化させることが大事だと思いますけれども、現状はどのようになっているのでしょうか。

【善徳 事業推進部長】
 緊急輸送路、重要なところをしっかり調査してというお話でございましたけれども、この8300㎞をテレビカメラ調査するのに周期を、平成27年3月に策定いたしました「改築基本方針」というものにおきまして、何年に一回この分はちゃんとチェックしようということで周期を決めてございます。
そのなかで例えば緊急輸送路であれば20年に1回はきちんとチェックをしようということで、重要なところについては周期を短くしております。住宅地という細い管とかというところにつきましては60年に1回ということでございますので、比べましてかなり年数を、サイクルを短くして、きちんとチェックをしようということで、やっているところでございます。以上でございます。


【吉岡 委員】
 2018年の胆振東部地震では地下鉄東豊線の東区の東15丁目の屯田通りなど総延長11.65㎞で下水道の管路被害を受けました。今後、地震災害が高い確率で発生が予想されている地域だけでなくて、どこで大きな地震が起きても今おかしくないのが日本列島です。北海道も例外ではありません。そのような中で下水道の耐震化、とりわけ重要管路の耐震化は極めて重要な課題です。
「札幌市下水道改築基本計画」に示されており、先ほどの答弁もあったわけですけれども、まだまだ重要管路の耐震化は残っているところがあると思いますし、重要な管路1600㎞の調査を最優先して、毎年210㎞ではなくて、もっとスピードを上げる、そういうビジョンにすべきと申し上げまして質問を終わります。 




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