2020年4月23日木曜日

春告魚に希望を託し

 16日に緊急事態宣言の対象が全国に広げられ、北海道は「特定警戒都道府県」に指定されました。

 医療機関等で働く人達の困難さはもちろんですが、収束が見えない中での自粛の毎日に、大人も子どももストレスが蓄積しています。

 市役所も自宅での仕事が推奨され、私は北野にある議員事務所で仕事をすることが多くなりました。

 訪問することが難しくなっているので、いろいろな方々に電話でお話を伺っています。


 従業員20人を雇っている建築事業主の方は、予定の工事が延期される中で「6月から現場が再開できれば何とかなるが、それより遅れたら、融資や助成金制度などを使わなければならない」と言います。

 子育て支援に関わっている方は、「親子で遊びに来る場所がなくなれば、日頃から問題を抱えている人がさらに困難になり大変」と声を曇らせます。

 ある方は、「白旗山を歩いてきて気持ちよかった。山菜の季節だ」と言い、元気な声が返ってきました。

 その夕方私は、大きくて立派な孟宗竹をスーパーで見つけました。ゆでてあく抜きをしてタケノコご飯にして口に運ぶと、春の味覚が口いっぱいに広がりました。

 今年はニシンが豊漁といいます。春告魚(はるつげうお)が人間社会にも早く春を告げますように。

(4月21日記)