日本共産党の吉岡ひろ子議員は10月3日、決算特別委員会で里塚霊園に隣接する住宅地の復旧について質問しました。
吉岡議員は、この住宅地は昨年の胆振東部地震で26世帯が傾きや沈下などの被害を受け、直後の10月に住民説明会が開かれたものの2回目の説明会は10カ月後の8月28日で、「住民の不安と怒りが噴出した」と指摘。
市が「被害の主たる要因は液状化ではなく宅地と霊園の高低差による地滑り」であり、「盛土工事が有効」「今ここで決定してほしい」と何度も繰り返し決定を迫る強引なやり方に、「先の見通しも持てない辛さや不安な気持ちが踏みにじられたことへの怒りだった」と強調しました。
そのうえで「住民は、霊園は液状化していたのではないか、また地震が起きたら同じような被害が出るのではないかと疑問を持っている。この疑問や不安にどうこたえるのか」「市道10号の地盤が今でも動いているのではないかと調査の要望が出されていたが進ちょく状況はどうか」とただしました。
桜井市街地復旧推進室長は、「次回の説明会で霊園敷地内の抑え盛土が有効であることを理解いただけるよう丁寧に説明したい」「道路が動いているという件については、測量により2週間に1度の経過観察を行っている」とのべました。
また、住民からの「盛土以外の工法もいくつか示してほしい」という要望について、桜井室長は、「次回の説明会で説明していきたい」とのべました。
吉岡議員は、「住宅再建には宅地の復旧だけで数百万円から1000万円かかり、新築や改築にはさらに費用がかかる」「被災者の思いに寄り添い、再建の見通しが持てる対策にすべき」と求めました。
(さっぽろ市議団ニュース№204より)