「緊急一時避難施設」は自然災害時の避難場所ではなく、「武力攻撃事態等における国民の保護のための措置に関する法律」(国民保護法)に基づく施設。
札幌市は8月24日、これまでの187施設(清田区は13ヵ所)に55施設を追加指定。新たな指定は、全49駅の地下鉄駅舎、オーロラタウンなど地下鉄3施設、地下道、地下駐車場です。
指定の背景には、21年に政府により取り組みが強化され、緊急一時避難施設の中でも地下施設の指定推進が重点取り組み事項とされたことがあるようです。ただ、10分もあればミサイルが北海道上空を通過できる今、このような避難は現実的なのか甚だ疑問です。大体、清田区には地下鉄も地下道もありません。
26日、北海道大演習場(千歳市・恵庭・札幌市)では、道内への敵の侵攻を想定した自衛隊の訓練が公開され、8月22日から9月4日まで最大規模の演習が行われています。莫大な税金を使って演習をしたり危機意識をあおることに歴史から学ばない危うさを覚えます。
(8月29日 記)