2021年12月8日水曜日

2021年12月7日 総務委員会「動物園条例提言書」報告への質問

 2021年12月7日(火)総務委員会で「動物園条例提言書」報告への質問をしました。

質問する吉岡市議(=12月7日、総務委員会)

 

以下、文字起こしで紹介します。

【吉岡委員】

一点質問させていただきます。日本には動物福祉の法律はなく、動物園の役割を果たすためにも必要ですし、ぜひ自治体から進めていってほしいというふうに思っております。

そこで質問ですけれど、円山動物園として、国とのつながりや、また、海外とのつながりのなかで、どのような連携をしてこられたのか伺います。

【神 円山動物園長】

円山動物園長の神でございます。国に対してどのような取り組みを進めてきたのかというご質問にお答えさせていただきます。

現在、円山動物園が加盟しております日本動物園水族館協会では、2013年に環境省に対して動物園水族館法の制定を求める要望書を提出しておりますが、現在のところ具体的な法制化の動きは見られておりません。

一方、日本動物園水族館協会に加盟するおよそ140の施設に対しまして札幌市が考える条例の内容についてアンケート調査を実施したところでありますが、条例の理念や条例制定の意義について多くの賛同をいただいたところであります。

全国の動物園に条例の理念が広がることで各自治体への条例化、ひいては法制化の動きにつながることを期待するところでありますが、まずは私ども、我々動物園としましては条例の理念に沿った施策を具現化できるようしっかりと取り組んでまいりたいと考えております。以上でございます。

【吉岡 委員】

今、国内での連携について、ご説明いただいたんですけども、先ほどマニトバ大学との情報交換のことなどありましたけれど、それ以外のところでも海外とのつながり、連携についてありましたらお伺いしたいと思います。

【神 円山動物園長】

海外との連携につきましては、例えばオランウータンが円山動物園におりますけれども、そういったところは、今後繁殖に向けて毎年いろんな連携をしております。先日もインドネシア政府のほうから大使館の方が来てくれるなど、今後そういった生物多様性の保全を確保をしながら環境教育も当然していきますが、そういった連携を一緒にやっていこうということでインドネシア政府とは協議をしておりますし、チンパンジーにつきましては台湾、台北動物園といろんな、繁殖保全に向けた取り組みを今進めているところですので、こういったことを引き続き行っていきたいと考えております。

【吉岡 委員】

考えれば動物福祉というのは、私たちにとっての人権擁護というような気がいたします。本市の条例が必ずや国を動かす力になるものと思います。動物福祉や種の保存、調査研究、環境教育など、動物園の役割が安定的に果たせられ、そして全国に広がっていくことを期待いたしまして質問を終わります。

こちらから音声を聞くことができます。