2020年10月22日(木)第3回定例会 第2部決算特別委員会(都市局)で「住宅リフォーム制度」について質問しました。
「住宅エコリフォーム助成制度」を30万円未満の工事も対象に、思いきった予算の増額をと、求めました。
以下、文字起こしで紹介します。
【吉岡委員】
私は、住宅リフォーム制度について質問をさせていただきます。
本市には環境負荷が少なく、かつ安全、安心で快適な住環境の創出、市内産業の活性化と経済効果および 市民の利便性向上を図り、住宅リフォームを行う市民を支援するため、2010年から札幌市住宅エコリフォーム補助制度があります。
2019年度の事業費予算額は、1億2千万円で、決算額は1億1千900万円となっています。補助工事の対象となった工事は、941件で工事費は24億円とのことですから、20倍の工事費を生み出していることになります。本年度からトイレ改修の手すり設置要件を外したり、外窓も断熱改修の対象となるなど、拡大いたしました。
そこで質問ですが昨年度は、どのような補助対象工事が、多く使われているのか伺います。
【山形 住宅担当部長】
どのような補助工事対象が、多く利用されているかというご質問でございますが、基本的には浴室と便所の改良の項目が、多く利用されているところでございます。
令和元年度の申請件数に占める割合でございますけども、浴室の改良たとえば高断熱浴槽への改修ですとか、浴槽のまたぎ高さ、これを低下させるというものなどで、全体の8割のリフォームで行われているところでございます。
次に多いのが便所の改良でございまして、これにつきましては、便器の節水型への交換というようなことになりまして、全体のリフォームのなかの4割の方がこれを行っているというような状況でございました。以上でございます。
【吉岡委員】
浴室が8割 、トイレが4割という事でした。
浴室となりますと、100万を超す工事になるのだと思います。100万から200万の工事が、お聴きしているところでは、昨年941件あった中で351件、37%と最も多く、30万から100万の工事で242件、約25%で2番目に多いと聞いています。
比較的少ない工事額の改修が多いという事がわかります。単品で見ると一番多いのが、お風呂、そして次がトイレとなっております。本年度からは手すり設置要件は外れましたので、さらに利用しやすくなったと思いますが、トイレだけを改修しようとすると、工事費は20数万円というケースも多く、30万円に満たないため、エコリフォーム制度の対象にはなりません。
そこで質問ですが、30万未満の少額の工事も対象とし、さらに多くの人に利用してもらえる制度にすべきと思いますが、いかがか伺います。
【山形 住宅担当部長】
総工事費が30万円未満の工事も補助対象としてはどうか、というご質問でございます。
今のご質問でございますが、補助対象工事の各項目の補助金額、対象工事のおおむね1割となるように設定しているところでございます。
よく利用されますなかでいいますと、便所の改良の補助金額が、およそ3万円であり、その10倍が30万円であるということを総工事費の目安としていることでございまして、また、この事業が経済振興策の一環という事で、請負、施工業者の方が一定の工事費を確保できるということも念頭において、金額を設定させていただいているというものでございます。
ご質問の総工事費についてでございますけれども、補助対象工事の各項目の金額設定や、総工事費に対する補助率などを勘案いたしまして、今後も必要に応じて検討してまいりたいと、いうふうに考えているところでございます。以上でございます。
【吉岡委員】
検討されるということですので、ぜひ前向きによろしくご検討進めるようお願いしたいと思います。窓の断熱改修を行う場合は、家の中すべての窓を替えるという、工事額の大きいものでなければなりません。
エコリフォーム制度は、1年に1回の利用であれば、何度でも利用できるというものになっています。今年は1階だけ、来年は2階の窓を工事しよう。そういうこともできれば、利用者のすそ野が広がるのではないでしょうか。30万円未満の工事も対象にすべきと重ねて申し上げます。
制度が始まって今年で11年目になりますが、2016年には初めて抽選となり、137件が落選しています。2018年には70件、2019年には30件と、毎年のように抽選となって落選者が出ています。
住宅エコリフォーム制度は、本市の目的の通り、経済効果が出ており、利用する市民からも喜ばれ、だから人気があって抽選するまで申請があるのだと思います。
今年度は、予算を1千万円を増額していますが、さらに思い切った事業費の増額をすることを求めまして質問を終わります。
質疑の音声はこちらからお聞きになれます。