「1945年ひろしまタイムライン」。もし75年前にSNSがあったら……ゆうべ観たNHKテレビ番組です。
実在した方3人の日記をもとに、75年前の夏の日々を高校生や若い人たちが実際に同じ場所を歩いたり、当時の文献を学んだりし、今風にSNSで再現するのです。
シュンくんたち3人の日記は、ツイッターでも見ることができます。
8月4日、今日のシュンくんの日記。
【1945年8月4日】
— シュン@ひろしまタイムライン (@nhk_1945shun) August 3, 2020
早速、母に廣島に帰省する旨、手紙を書く。
六日となるともう明後日ではないか。
嬉しい。#ひろしまタイムライン #広島#もし75年前にSNSがあったら
シュンくんは6日広島に向う列車の中で8時15分を迎えます。列車を降りて何時間も歩く中で、被爆した人たちの異様な集団に遭遇します。
そのなかにシュンくんより小さい女の子が二人。熱風で衣服もなく、顔をもパンパンにふくらんで、大きい方の子が小さい子の手をしっかり握り、「しっかりね、しっかりね」と励ましています。シュンくんは立ちすくんだまま。いつの間にか二人の女の子の姿は見えなくなりました。
88才になった被爆者のシュンくん、新井俊一郎さんは言います。
「あれは私にとって昔のことではないのです。あのあと絶対に生きられなかった二人の女の子。自分は何もできなかった」
きっと多く方々の心にも、メッセージを残されたに違いありません。
(8月4日 記)