8月5日(水)日本共産党札幌市議団は、「感染防止のために公費によるPCR検査の拡大を」と、秋元市長に対し、新型コロナウイルス感染症対策に関する5回目の緊急要望を提出しました。
村上ひとし団長は「感染拡大を防ぐため、発熱などの症状がある人や濃厚接触者だけではなく、幅広くPCR検査等を充実させていくことが極めて重要だ」と強調し、医療機関への支援や検査体制の拡充を強く求めました。
要望書を受け取った町田副市長は「市の検査数も上がってきている。インフルエンザが流行する秋冬に備え、体制を取っていきたい」と答えました。
私は地域の女性後援会の「アクセス道路学習会」のため、要請行動には参加できませんでした。
町田副市長に要望書を手渡す村上ひとし団長と日本共産党札幌市議団=8月5日 |
要望は3項目で、①すすきの地区に臨時開設しているPCR検査の体制拡充。
②医療機関、介護施設、福祉施設、保育園・幼稚園、学校など、集団感染リスクの高い施設に勤務する職員への定期的なPCR検査の実施。
③感染の可能性を心配する市民が、身近にPCR検査を受けられる体制をめざすことなどを求めています。
新型コロナウイルス感染症対策に関する緊急要望(8月5日) |
今回の緊急要望は、7月28日、日本共産党の志位和夫委員長が政府に対し行った緊急申し入れに基づくもので、防疫の観点からPCR検査を大規模に実施し、可能な限り陽性者を特定し、無症状の感染者も含めた「感染力」のある人を隔離・保護することで感染拡大を抑止するという考えに立っています。
赤旗写真ニュース 2020年8月2週 1534号 |
👉感染震源地(エピセンター)の徹底検査を/志位委員長が政府に緊急申し入れ/市民的運動をよびかけ(しんぶん赤旗7月29日付)
以下緊急要望の全文を紹介します。
札幌市長 秋元克広 様
2020年8月5日
日本共産党札幌市議団
団長 村上 ひとし
新型コロナウイルス感染症対策に関する緊急要望
新型コロナウイルス感染症の拡大防止のために全力をあげておられる、市長をはじめ本市職員のみなさんに敬意を表します。
この間わが党は、議会での質疑や4回にわたる緊急要望で、感染拡大防止をはじめとした対策を求めてきましたが、いま、その感染が東京など都市部をはじめ全国で急拡大するという、きわめて憂慮すべき事態となっています。
Go Toトラベルなど観光需要喚起の施策とも相まって、来札される方々が増加することが予想されるなか、本市においても感染の急拡大を招く恐れがあります。
感染を抑止するために様々な対策が講じられていますが、何より重要なことはPCR等の検査を大規模に実施する取り組みをすすめることです。防疫の観点から、可能な限り陽性者を特定し、無症状者を含めて「感染力」のある人を隔離・保護し、感染拡大を抑止することが急がれています。そのために、以下のことを要望いたします。
記
厚労省の7月5日付事務所連絡を積極的に運用し、検査対象を保険適用されている発症者と濃厚接触者に限定せず、防疫の観点から幅広く公費による行政検査を行うこと。
①今後、感染症震源地(エピセンター)となることが懸念されるすすきの地区について、臨時PCR検査センターの体制拡充するなど、接待を伴う飲食店にとどまらず、希望する店舗の従業員や希望するお客に実施すること。
②医療機関、介護施設、福祉施設、保育園・幼稚園、学校など、集団感染のリスクの高い施設に勤務する職員、出入り業者への定期的なPCR検査等を発症者の有無にかかわらず行うこと。必要に応じて、施設利用者全体を対象にした検査を行うこと。
③感染の可能性を心配する市民を、症状の有無にかかわらず検査対象に含め、市民が身近にPCR検査を受けられる体制をめざすこと。