冬を前に、灯油やガソリンの異常な高値が続いています。
灯油の価格指標となる、コープさっぽろの今月の灯油価格は、とうとうリッター107円まで高騰しました。
ここまで高値でなくても、冬になれば家の中でもジャンパーを着たり、「朝は目が覚めてもすぐには起きないの」「節約のためにスーパーで時間をつぶす」という方は、特に高齢者では珍しくありません。
先日伺った、30代の息子さんと同居している女性は、真冬でも息子さんが仕事に行くまでの朝と夜はストーブを使うけれど、昼間は極力つけていないと話していました。
リッター107円だと、1カ月200L使用するお宅で21,400円、消費税を含めると23,540円にもなります。
「福祉灯油」は、低所得世帯の灯油購入費を助成する制度です。政府の原油高騰緊急対策(2007年12月)には、自治体が実施した場合、国が二分の一を費用支援することが盛り込まれ、北海道は9割の自治体が実施しました。
それでも「事務量が膨大な割に市民の恩恵が少ない」と言って、札幌市は実施を拒み続けました。
コロナ禍の今年こそ「あったか灯油」の実現で、心の芯までしばれるような「寒々」とした札幌の冬から脱出したいものです。
(11月8日 記)