2024年8月8日木曜日

「白旗山の皆伐」

 白旗山の市有林で大規模な伐採が行われ、住民の方から苦情がよせられました。

厚別滝野公園通り(道道真駒内御料線)からはわかりにくいですが、今年伐採されたのは7か所18ヘクタールで「皆伐」という、一度に一定のまとまりを全部伐採する方法が行われました。

人工林は10年にいちど間伐が必要ですが、白旗山の人工林の4割は1990年以降間伐していないため、陽が当たらず、樹木は根を張らず太くなれず災害に弱い森林となっています。

30年以上手入れをせず、突然伐採が必要だからと言って、市民に知らせることなく緑を無くし山肌をあらわにする、丸ごと伐採する皆伐を広範囲で行うことに対し疑問の声が上がっています。

白旗山は、厚別川、平岡梅林とならんで、清田区の「3つのシンボル」の一つで、豊かな自然に親しむ憩いの場であり、冬はクロスカントリー、春は豊富な山菜と、四季折々に暮らしに潤いをもたらしている区民・市民の財産でもあります。

市は、来年度以降もこの方法を続ける予定とのことですが、「皆伐」で良いのか、「皆伐」をしない他の方法もあるはずです。専門家や市民の意見をもっと反映して進める必要があるのではないでしょうか。

(8月6日 記)