2019年9月12日木曜日

胆振東部地震から一年

 里塚中央町内会館前の大きな特設テントの舞台真ん中には──里塚中央早期復旧を願うつどい──「明日に向かってがんばるべぇ さとづか」と書かれた横断幕。



 「ここまでがんばってきました。まだ大変なことは続くが、このつどいを開くことにしました」

 開会式での盛田町内会長の挨拶を聴いていると、地震直後からの様々な光景が脳裏に浮かんできて、胸が熱くなりました。 

 会場では「赤旗」読者や、清田区内のみなし仮設住宅(民間アパート)に、住んでいる後援会員ご夫妻にも会えました。

 みなし仮設などに転居している60世帯のうち、約半数の方が、参加したそうです。



 札幌全市で全壊家屋106戸のうち86戸が清田区で、中でも最も甚大な被害を受けたのが、ここ、里塚中央地区です。

 道路と宅地の地盤改良と、倒壊家屋の撤去が進み、空き地も増えています。



 「作業が進むのは良いことではあるけれど、空き地が増えるとさびしい気持ちになってくる」と、先日、盛田会長は複雑な思いを話してくれました。


 里塚霊園隣接地のように地盤改良の方向すら定まらない地域もあり、深刻な不安を抱えている被災者の皆さん。

 震災から1年。最後の一人まで支援しようと、改めて心に誓いました。

(9月10日 記)