市議会には、超党派で構成する「日中」「日独」「日台」などの議員連盟があります。
先日、日朝議連と日韓議連の懇親会がそれぞれあり、参加しました。どちらも自民党から共産党までが所属し、「国同士が色々あっても、民民の交流を大切にしよう」というものです。
日韓議連の懇親会で、ある在日の方のお話が心に残っています。
妻は日本人で、お子さんともども日本国籍なので、家族は同じ国籍でとの思いで、日本に帰化したとの事。帰化を許可する書類を受け取ったときに、それまで感じることのなかった、民族のアイデンティティを初めて感じ、とても複雑な心境になったと話されていました。
アイデンティティと言って、思い出されるのは、元沖縄県知事の故 翁長雄志(おながたけし)さんの言葉です。2014年の知事選にあたって、保守系から共産党まで「オール沖縄」を結集して、名護市辺野古への基地の移転反対を訴えた際の言葉が「イデオロギーよりもアイデンティティ」でした。
辞書によると、「アイデンティティ」とは、「自分が自分であると自覚すること」などと書かれています。
日ごろ「アイデンティティ」を考えることのない自分に、改めて問うてみました。
(3月4日 記)
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「清田区新聞」2025年3月9日号 |