新婦人の仲間が出演しているので、友人たちと楽しみにしていた演劇。妖怪大緑会、第八怪公演「妖怪百歌物語~天狗編~」を観ました。
並んだ文字からは怪しげな雰囲気が漂っていますが、「妖怪的視点」から「人間社会」をまっすぐ捉え、昔話のなかに人間社会がリアルに描かれています。
村人を守るためにと、山に住む魔物である「天狗」と戦うため刀や銃を準備する村人たちは罪もないキツネを殺してしまいます。
日常から離れた昔話の妖怪世界に足を踏み込んだつもりが、足元を見ると今の社会が渦巻いている、そんな感じなのです。
音楽はモノノケユースケさん率いるバンドの生演奏です。
実はモノノケユースケさんは、12年前の10月27日に清田区9条の会連絡会主催で開いた「ピースコンサートイン清田」に当時3歳位の息子さん共々参加して頂いているご縁がある方です。
今回の演劇は、天狗も子どもも、出演しているみなさんが全員魅力的。
若い人たちのパワーがムンムンと舞台から客席に向かって押し寄せ、観た後は切なくもじんわりと温かい気持ちになるのです。
札幌発の演劇、妖怪百歌物語「第九怪公演」が待ち遠しいです。
(11月11日 記)