2021年6月17日木曜日

LGBT差別を許さない

 「みんながありのまま自分らしく LGBTホットライン(011‐728-2216)」は、札幌市が開設している自分の性別違和や同性愛の悩みを受け止める電話での相談窓口です。

 LGBTは、レズビアン(L 女性同性愛者) 、ゲイ(G 男性同性愛者)、バイセクシャル(B 同性も異性も好きになる人)、トランスジェンダー(T 身体の性に違和を持つ人)の頭文字です。

 身の周りにはLGBTの方はいないと思っている方はいませんか?実は全国的な民間調査で、全人口の8.9%、この比率は左利きの人と同じくらいです。世界では80か国で「性的少数者に関する差別を禁止する法律」が整備されています。

 日本はと言えば、自民党の山谷恵理子議員の、性自認を否定するために「身体は男だけど(心は)女だから、女子トイレに入れろと意見書を出したり、馬鹿げたことがおきている」とか、「生物学上、種の保存に背く」などといった悪質な差別的な暴言が出され、「LGBT法案」は見送られました。自民党議員が「生産性がない」といったことも。第二次世界大戦時、ナチス・ドイツが性的少数者をユダヤ人などとともに、ホロコーストに送還、虐殺した理由が「生産性がない」でした。

 その「野蛮行為」が二度と繰り返されないように作られたのが「世界人権宣言」です。憲法の下、日本でも「LGBT差別を許さない法律」が作られることが当事者のゆずれない願いです。

 (6月15日 記)

2021年6月10日木曜日

コロナワクチン接種

  札幌でワクチン接種の予約から、3週間ですが、なかなか進まず、今朝の道新に載った、7日時点での75歳以上の一回目の接種率(札幌)が約2割という低さに驚きました。

 第3次接種で用意したワクチンの半分以下しか予約が入らなく、そのことも接種率の低さに表れているのかなと思います。

 「一日電話を掛けたけれど全然繋がらない。良く考えたら持病もあるしワクチンしないことに決めたんだ」と話す区内の高齢者。予約した人には一回目が8月、9月という方もいらっしゃいます。

 医療従事者や、介護、保育園などで働く人達にも早く接種が必要です。「和歌山」「練馬区」モデルなど先進例はありますが、行政と地域医療の連携が鍵だと言われています。

 一方で、東京五輪の開始は7月23日と1か月半。札幌でもマラソンやサッカーに向けて着々と準備日が進められているものの、開催できる感染規準や感染対策など示されず、東京では園児から高校生まで81万人を観客動員する計画もそのままです。

 そんな中、地方創生相も務めた長崎選出の自民党議員からも「何が何でもやるのは大きな間違いのもとだ」開催判断について、「冷静にされるべきで、いつかどこかであった戦争みたいなことをやっちゃいけない」との疑問も出ています。

 今首相に必要なのは、「中止」の決断です。

(6月8日 記)

 

※5月26日、日本共産党札幌市議団は、秋元市長に新型コロナウイルスワクチン接種に関わる緊急要望を行いました。👉 接種「医師足りない」/札幌副市長 党市議団に明かす(札幌市議団HP)

1.各区に集団接種会場を1か所以上設置し、会場及び周辺の感染予防、接種対象者の会場までの移動支援をおこなうこと

2.介護施設入居者、サービス付き高齢者住宅など、高齢者施設の入居者と職員への出張接種を実施すること

3.今後のワクチン供給量と接種の見通し、接種方法のわかりやすい解説と案内などを、一般新聞などを使い、早急に市民に周知すること

以上3項目です。

 

※札幌市のホームページに、ワクチン接種に関する情報を集めた「さっぽろ新型コロナウイルス・ワクチンNAVI」が開設されています。👉さっぽろ新型コロナウイルス・ワクチンNAVI(札幌市HP)

 


 

 

 

 

2021年6月3日木曜日

ジェンダー平等

  新垣結衣さんと星野源さん主演のテレビドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」で、新垣さんが、自身の妊娠をパートナー役の星野さんに告げる場面(私の記憶)です。

 星野「僕は〇さんの子育てを支えますから!」新垣「支えるってどういうことなんだろう?二人の子どもなんだから『支える』ではなくて、一緒に育てるんじゃないのだろうか?」と疑問を言葉にします。

 2年前、ある医大で「女性は結婚や出産で長時間勤務ができない」などの理由で、女子受験生らの得点を操作し、男子に優位な不正受験が大問題となりました。

 不正受験は絶対に許されません。一方で背景にある医師の長時間労働改善の必然性も明らかになりました。

 今国会では、LGBT(性的少数者)法案審議で自民党議員から聞くに堪えない差別発言が出されていますが、日本のジェンダー平等度は世界156か国中120位、G7最下位です。

 国際的な人権保障の発展の中で、日本共産党は昨年の党大会で、「ジェンダー平等社会」について明記しました。

 「ジェンダー平等社会を作る。女性の独立した人格を尊重し女性の社会的進出・貢献を妨げている障害を取り除く。性的指向と性的自認を理由とする差別をなくす。」(抜粋)

 目指すは、すべての個人が尊厳を持って生きることのできる社会です。

(6月1日 記)