2020年12月17日木曜日

守るべき相手

 14、15日、2日間の第5回臨時市議会では、「1人親世帯の児童扶養手当支給費」と、「ススキノ地区感染防止対策協力支援金等」の32億3千万円の補正予算が市長から提出されましたが、「ススキノ地区」の19億百万円のうち、2億3千400万円は「委託料」となっています。

 どちらの事業もコロナ禍のもとで必要で緊急性の高い支援ですが、なぜこれほどまでに「委託料」が高いのでしょうか。

 市議会からの帰り道、大通地下街にはクリスマスソングが控えめに流れていました。

 「食べ物通信」に、感染症が専門の山本太郎さんのインタビューが掲載されました。

 各国の指導者が「ウイルスとの戦い」という言葉を使っていることに対して、私たちの前には倒すべき相手ではなく、重症者や感染対策によって社会的・経済的に困窮した人など守るべき相手しかいない。「戦争」と言ってしまったがゆえに、勝つまで我慢が必要な社会になってしまった。

 『守るべき相手』がいて、ウイルスとの共存関係に入るまで一定の我慢が必要と考えれば、心の持ちようが違うのではないか、と言います。

 菅首相、「こんにちはガースーです」なんて悪い冗談をいう間に、『守るべき相手』のために汗を流して働いてよ。

 459兆円に膨らんだ大企業の内部留保があるじゃないの。

(12月15日 記)