2019年12月14日土曜日

12/8里塚霊園隣接地域の説明会

 「盛り土」案を主張する札幌市と、「盛り土では安全性に不安がある」と考える住民の間に大きな亀裂が残った説明会から、3カ月ぶりに開かれた住民説明会で、地盤改良として、「里塚霊園緑地帯に、隣接宅地との高低差を解消する抑え盛り土」が合意されました。

住民説明会が行われた里塚町内会館

 市の担当者から、パワーポイントと紙の資料を使って、被災状況や、霊園緑地の地盤沈下被害のメカニズムの説明、前回の説明会で出された複数の不安・疑問について一つひとつ回答がされました。

押さえ盛り土のイメージ図(説明会資料より)

 会場からの対策土の効果や「盛り土」に使う改良土や、境界線のこと、宅地の地盤改良のための宅地復旧支援制度についての質問に受け答えがされ、工事のスケジュールが確認されました。

今後の想定スケジュール(説明会資料より)

 文書関係の取り交わしを経て、来春5月から霊園緑地の桜の木が伐採され、6月には盛り土工事に着工します。セメントが混入された改良土で盛り土するため、樹木は生育できなくなるとのことです。

 来春は、住民のみなさんに愛でられ成長してきた桜が最後の花を咲かせます。

 胆振東部地震から1年3カ月、住民のみなさんが力を合わせ大きな山を越えました。

 説明会後、安堵の笑顔を見せる住民のみなさんと久しぶりに会話をしました。
(12月10日 記) 

※里塚霊園隣接地の説明会資料は市のホームページに掲載されています。こちら からご覧になれます。