自民・公明・維新の合意を経て、6月発表の「骨太の方針」では、「現役世代の保険料負担を含む国民負担の軽減を実現するため」という口実で、「OTC類似薬の保険給付の在り方の見直し」を、早ければ26年度から実施すると明記。共産党は参議院選挙で、「こんなことは許されない」と訴え続けました。
OTC類似薬とは、市販薬と同じ有効成分や効果を持つ処方箋のことで、現在は、これらの薬は健康保険が適用されて、患者の自己負担は3割程度ですが、これを来年から保険給付から除外するというのです。
札幌市は今年度から18歳まで子ども医療費無料化が実現したばかりですが、実施されたら子ども医療費無料化も国民皆保険も根底から壊されます。
具体的には、湿布薬、風邪薬、痛み止め、かゆみ止め、咳止め、アレルギー性結膜炎、アトピー性皮膚炎の塗り薬などが対象ですが、保険から外されたら、同じ効能でも、市販薬は病院の処方薬に比べたら価格は10倍から40倍にも跳ね上がります。
選挙後、色々な方たちにこの話をしていますが、「えっ、来年?」とたいていの方は驚き、「保険外し」そのものもまだまだ知られていません。
「OTC類似薬」の保険外し許すな!の声を大きく広げましょう。
(7月29日 記)
参院選の報告集会で司会を務める吉岡市議(=7月29日、清田区) |